トリブラに愛を注ぎつつ、私的おすすめ本の紹介や、読んだ本にまつわるssなど、思いつくままに・・・
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先週になりますが・・・
灯ちゃんと、BAS
ARAの映画を見てきました
実は、BASARAは全然知らなかったんですが、
灯ちゃんから借りた漫画がけっこう面白かったので、興味を持ちまして。
武田と上杉の戦に水差してくる竹中半兵衛とか、
いろいろ事情が絡まりあってる感じが、とってもわくわくします(^o^)/
そして…特に、秀吉と慶ちゃんのペアがイイvv
「あいつを止められるのは、俺しかいねぇ」なんて。
なんて素敵な友情なんだっ!
すっごく自由な慶次と、落ちついた雰囲気の秀吉のペア。
敵同士となってもなお、昔に思いをはせてつい微笑んでしまう…そんな関係が素敵です
あーこの二人の悪ガキ時代、もうちょっと見てみたいなぁ…。
・・・って、映画自体は、秀吉も半兵衛も死んだあとの話なんですけどね(え。
なんか、秀吉は出てきてたけど。
と、いうわけで、
つい書いてしまったのがコチラのSS↓↓(え。)
慶ちゃんメインで、秀吉との今昔語りみたいな感じになったかと。
灯ちゃんと、BAS
実は、BASARAは全然知らなかったんですが、
灯ちゃんから借りた漫画がけっこう面白かったので、興味を持ちまして。
武田と上杉の戦に水差してくる竹中半兵衛とか、
いろいろ事情が絡まりあってる感じが、とってもわくわくします(^o^)/
そして…特に、秀吉と慶ちゃんのペアがイイvv
「あいつを止められるのは、俺しかいねぇ」なんて。
なんて素敵な友情なんだっ!
すっごく自由な慶次と、落ちついた雰囲気の秀吉のペア。
敵同士となってもなお、昔に思いをはせてつい微笑んでしまう…そんな関係が素敵です
あーこの二人の悪ガキ時代、もうちょっと見てみたいなぁ…。
・・・って、映画自体は、秀吉も半兵衛も死んだあとの話なんですけどね(え。
なんか、秀吉は出てきてたけど。
と、いうわけで、
つい書いてしまったのがコチラのSS↓↓(え。)
慶ちゃんメインで、秀吉との今昔語りみたいな感じになったかと。
前田慶次の朝は、遅い。
もともと朝の弱い慶次は、昼前にならないと起きて来ないのことが多いのだ。
しかし、彼(・)がやってくる時には、そんな慶次の生活リズムは、否応なしに矯正されることになる。
「かいもーん!かいもーん!」
前田家の門の向こうから、目覚ましの如く野太い声が響けば、家を切り盛りするまつが、慌てて慶次の部屋へ飛び込む。
「ほら、慶次。お友達が門まで迎えにきていますよ!」
門の向こうでは、今しも門を突き破らん勢いで「開門せよ。我は羽柴秀吉」という声が響いている。
しかし、まつが慶次の耳元で声を張り上げるも、今だ夢の中の慶次は、びくともしない。
「もう…」とまつが呆れ返っていると。
「すまぬ、まつ殿。慶次はなかなかに強情なやつゆえ、苦労されよう」
声に気付いてはたとしてまつが後ろを振り返ってみると、いつの間にやらそこには髭の巨体が佇んでいる。
先刻まで門の外で声を張り上げていたはずだが、いつの間にここまで来たのであろうか。秀吉である。
「まぁ、秀吉…」
「勝手に上がらせてもらった。無礼を許されたい。全てはこやつのせいゆえ…」
秀吉は、まつに律儀に頭を下げると、眠ったままの慶次をおもむろに担ぎ上げた。
さも空箱を持ち上げるかのような軽々しさに、まつは「まぁ」と小さく口元を抑えて声を上げる。
「こやつのなまぐさで、まつ殿にこれ以上迷惑をかけるのはかたじけない。我がこのまま連れてゆこう」
秀吉に俵の如く持ち上げられてもなお、慶次は幸せそうに寝息をたてている。
まつは呆れてため息をつくと、申し訳なさそうな顔をして秀吉に頭をさげた。
「ごめんなさいね。この子ったら、いつもあなたに迷惑をかけてばかりなんだから…。
あなたがいなくなったら、この子、こんな調子でどうするつもりなのかしら」
すると、秀吉は巨体を震わせて豪快に笑った。
「まつ殿は、なかなかに心配性であるな」
何でもない様子で秀吉は言うと、大きな手の平を広げて、慶次の頬をぺしりと打ち始めた。
「起きろ、慶次。今日は、粉河寺の小坊主をからかいに行くと張り切っていたではないか」
「…ん?」
乱暴な秀吉のビンタに、慶次はようやく重たい瞼をあけた。
「ひでよし…?」
「小坊主はやたら朝が早いからと言うておったのはそなたぞ、慶次」
「あー…そういや、そうだったなー」
「では早うゆくぞ。小坊主どもがなまぐさを始める前に、仕掛けなければならんのであろう」
「…あぁ」
寝ぼけ眼を擦りながら、慶次はぼんやりとつぶやいた。
「あぁ…今行くよ、ひでよし」
***********
はい、ここでいったん終了です。
終わりっぽいですが、実はまだ続きがあったりします(汗)
今回が「昔」で、次が「今」。
よかったら、次も付き合ってやってください。
もともと朝の弱い慶次は、昼前にならないと起きて来ないのことが多いのだ。
しかし、彼(・)がやってくる時には、そんな慶次の生活リズムは、否応なしに矯正されることになる。
「かいもーん!かいもーん!」
前田家の門の向こうから、目覚ましの如く野太い声が響けば、家を切り盛りするまつが、慌てて慶次の部屋へ飛び込む。
「ほら、慶次。お友達が門まで迎えにきていますよ!」
門の向こうでは、今しも門を突き破らん勢いで「開門せよ。我は羽柴秀吉」という声が響いている。
しかし、まつが慶次の耳元で声を張り上げるも、今だ夢の中の慶次は、びくともしない。
「もう…」とまつが呆れ返っていると。
「すまぬ、まつ殿。慶次はなかなかに強情なやつゆえ、苦労されよう」
声に気付いてはたとしてまつが後ろを振り返ってみると、いつの間にやらそこには髭の巨体が佇んでいる。
先刻まで門の外で声を張り上げていたはずだが、いつの間にここまで来たのであろうか。秀吉である。
「まぁ、秀吉…」
「勝手に上がらせてもらった。無礼を許されたい。全てはこやつのせいゆえ…」
秀吉は、まつに律儀に頭を下げると、眠ったままの慶次をおもむろに担ぎ上げた。
さも空箱を持ち上げるかのような軽々しさに、まつは「まぁ」と小さく口元を抑えて声を上げる。
「こやつのなまぐさで、まつ殿にこれ以上迷惑をかけるのはかたじけない。我がこのまま連れてゆこう」
秀吉に俵の如く持ち上げられてもなお、慶次は幸せそうに寝息をたてている。
まつは呆れてため息をつくと、申し訳なさそうな顔をして秀吉に頭をさげた。
「ごめんなさいね。この子ったら、いつもあなたに迷惑をかけてばかりなんだから…。
あなたがいなくなったら、この子、こんな調子でどうするつもりなのかしら」
すると、秀吉は巨体を震わせて豪快に笑った。
「まつ殿は、なかなかに心配性であるな」
何でもない様子で秀吉は言うと、大きな手の平を広げて、慶次の頬をぺしりと打ち始めた。
「起きろ、慶次。今日は、粉河寺の小坊主をからかいに行くと張り切っていたではないか」
「…ん?」
乱暴な秀吉のビンタに、慶次はようやく重たい瞼をあけた。
「ひでよし…?」
「小坊主はやたら朝が早いからと言うておったのはそなたぞ、慶次」
「あー…そういや、そうだったなー」
「では早うゆくぞ。小坊主どもがなまぐさを始める前に、仕掛けなければならんのであろう」
「…あぁ」
寝ぼけ眼を擦りながら、慶次はぼんやりとつぶやいた。
「あぁ…今行くよ、ひでよし」
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はい、ここでいったん終了です。
終わりっぽいですが、実はまだ続きがあったりします(汗)
今回が「昔」で、次が「今」。
よかったら、次も付き合ってやってください。
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