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トリブラに愛を注ぎつつ、私的おすすめ本の紹介や、読んだ本にまつわるssなど、思いつくままに・・・
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「じゃあ、第3の証人を呼びましょうか。工藤卑弥呼さん。」
「・・・う、なんか、イヤーな予感・・・・」
 
その名を聞いて、蛮は、ぼそりと呟いた。
現れた卑弥呼は、最初、こちらの視線など全く気がついていない様子で、斜め上の方をじっと見つめていた。
その表情には、わずかばかりの困惑と疲労が表れている。
 
「ったくもう、蛮ってば、いつまで人のこと待たせるつもり?もうとっくに約束の時間はすぎてるのよ。」
 
卑弥呼のイラついた様子を見て、蛮はようやっと、自分が彼女と待ち合わせをしていたらしいことを悟った。
もっとも、そんな覚えはなかったが。
しかし、そんなことは、今はもうどうでもよかった。
蛮のことを、時間が過ぎても一途に待ち続ける女性(蛮曰く)・・・・これは、傍から見れば、大切な人を待つ彼女に見えなくも、ない!(蛮証言)
蛮はニヤリとした。
 
「おっ、どうやら、俺が帰ってくることを望むやつがいたみたいだな。」
 
優越感に浸りながら、蛮は少年を見た。
しかし、その瞬間―
 
「もう!蛮ってば、いつもこうなんだから。約束はすぐすっぽかすし、いつまでたってもガキ扱い!だいたいアイツ、調子よすぎるのよ。だから、毎回大切なところで金運がまわってこないんでしょうが。」
 
・・・・ブチリ。唐突に映像が切れた。
 
「てんめぇーっ!!卑弥呼のヤロー、今度会ったらぜってぇ承知しねえ!!!」

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