トリブラに愛を注ぎつつ、私的おすすめ本の紹介や、読んだ本にまつわるssなど、思いつくままに・・・
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「てってめえはっ・・・・」
蛮は、現れた人物の姿を見ると、挑発的な声を上げた。
しかし、蛮の声をさらりと無視して立っていた。
「やあ、冬木士度くん。よく来てくれたね。ご苦労様。」
「あ、ああ。いや、これくらいどーってことねえよ。」
男は少年の声に向き直った。
どうやら、蛮の声は届かないが、少年の声は届くらしい。
(一体、なにがどうなってやがるんだ?)
「ところで、今日来てもらったのは他でもない。君の友人の美堂蛮について聞かせてほしいからなんだ。」
「はあ?俺があのヘビ野郎について話すことなんて何もねえよ。」
ピキーンッ。
蛮の思考回路が、その言葉でいっきに熱を上げた。
「ああ゛!?なに言ってんだテメー!日ごろの貸しの数々も忘れやがって、何言ってやがる!」
蛮は、士度の虚像に向かって罵倒を浴びせた。
むろん、先ほどの経験からして、声は相手に届いていないことを見越した・・・・と、思われた。
むろん、先ほどの経験からして、声は相手に届いていないことを見越した・・・・と、思われた。
しかしー
「何言ってんだはそっちだろうが。だいたい、誰がお前なんかに貸しを作るか。作ってんのは俺じゃなくてお前の方だろ?ちいっとは考えろよな。」
「てンめぇー!!今度会ったらもう容赦しねえ!そのツラ二度と彼女が拝めないようにしてー・・・・っ」
「はいはいそこまで。」
相手がホログラムでなければ、早々に取っ組み合いのケンカになっていそうだったので、少年は早々に虚像を切った。
手を出そうとしていた蛮の体は、虚しくも空を切る。
手を出そうとしていた蛮の体は、虚しくも空を切る。
「ごめんね、冬木士度くん。ご苦労様。それじゃあ、続いて第二の証人、風鳥院花月くん。」
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