トリブラに愛を注ぎつつ、私的おすすめ本の紹介や、読んだ本にまつわるssなど、思いつくままに・・・
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映像が切れた。
「これでよく分かったでしょう。君が、天国に行くに相応しい人物かどうか。」
「おい、今ブチって切っただろ。思いっきりブチって切ったよな!?」
「これでもまだ分からないと言うのなら―」
「だーかーらぁ、もっかい銀次の映像を見せろっつってんだろ。」
「聞き分けの悪い人だな。どうしても納得しないというのなら―」
少年が、片手を空にかざした瞬間だった。
「―違うだろ。」
蛮は、少年の胸倉に掴みかかると、真剣な表情でまっすぐに彼を見た。
「だいたい、そういうお前はどうなんだよ、マクベス!」
その問いは、少年にとも、その背後にいる者に向けたとも思えるようなものだった。
「僕は・・・・・」
うつろな瞳に蛮が映った。
「僕は・・・・」
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