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トリブラに愛を注ぎつつ、私的おすすめ本の紹介や、読んだ本にまつわるssなど、思いつくままに・・・
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このような最果てまでお越しいただきまして、ありがとうございます!

ここは、当ブログの最古記事に当たるのですが、
実は、この文章を書いている今日は、20・・年だったりします(爆)

このブログにupされている初期の記事は、
もともと、私がお世話になっている「鏡幻屋」というサイトの掲示板にて
定期的に連載していた記事を移植したものです。

掲示板の閉鎖にあたり、
店主である友星ちゃんのご厚意により、このようなブログを立ち上げていただきましたvv
(友星ちゃん、いろいろありがと~っ!!)

ブログ移植後は、
私、慧仲のよしなし事を書きつくる場として、
いろいろupさせていただいております。

初期のモノのを改めてみてみると、
いろいろと恥ずかしさを感じてしまうのですが
よかったら、温かい目で見てやってください。


と、いうわけで、
掲示板時代に連載していた、GB(ゲットバッカーズ)を置いときます。
タイトルは、「夢幻の華」。
天国と地獄に落とされてしまった(?)蛮ちゃんのお話です。
一回の掲載が極端に少なかったり、最後に脈絡のない呟きが入ってたりする(え)のは、
もともとが掲示板の連載のためです;

では、よろしければ、以下にて。


*********************





「・・・・ここは、天国か?地獄か?」
 
覚醒した瞬間の蛮の第一声は、それだった。
というのも、目覚めた瞬間に見た風景が、まさにそんなものにしか思えなかったからだ。
目の前、一面真っ白。
これが一般にお約束で言うところの天国ではないと言うのなら、なんと呼べばいいのか?
(どういうことだ!?俺は、悪夢(ユメ)でも見てるってのか!?)

 
しかし、彼こそが邪眼の男、美堂蛮。自分で自分に望んで邪眼をかけた覚えなんて、ない。
絶対に、ない。
だとすると、これは・・・・
 
「あなたは天国に行くことを望みますか?それとも、地獄に落ちますか?」
「―ッ!うわっ。」
 
いきなり目の前に現れた少年に、蛮は不覚ながらものけぞってしまった。
 
(ほんとにコイツ、今の今まで気配すらなかった・・・・どういうことだ!?)
 
しかし、少年の顔を見上げた瞬間、蛮は大声を上げた。
 
「って!お前は、マクベスじゃねえか!さては、てめえ、まーたバーチャルとか持ち出して、この俺をハメようってんだな!?」
 
しかし、蛮の発言など全く無視して、少年は再度同じ問いを口にした。
 
「あなたは天国に行くことを望みますか?それとも、地獄に落ちますか?」
「だーかーらっ!無視すんなっつってんだよ、聞いてんのか人の話を。」
「あなたこそ、さっきから何を勝手に独り言ばかり。権威ある天使の審判者を愚弄する気ですか?」
「な、なんだって?」
「ですから、さっさと僕の問いに答えなさい。」
 
コイツ、よりによってこの俺に命令かよ。
 
「あーあー、答えてほしいなら答えてやるよ、誰も、地獄になんて落ちたいわけねえだろ。」
「では、あなたは、天国へ行くことを望むのですね?」
「そうに決まってんだろ、マクベス。ちぃっ、こんなふざけたモンつくりやがって。一体何のつもりか知らねえが、また俺をハメようったってそうはいかねえぜ。」
「僕はマクベスではありません。天使の審判者です。」
 
さらりと少年は否定した。
確かに、少年の背中には白い羽が生えていたし、身にまとう純白の衣装も、いかにもソレっぽかった。

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