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トリブラに愛を注ぎつつ、私的おすすめ本の紹介や、読んだ本にまつわるssなど、思いつくままに・・・
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そして、少し考えると、

「ところで、逃げる方法とかは?」
「あるかもしれませんが、少なくとも僕は知りません。」
「んじゃあ、もしかすっと、戻れるかもしれねぇんだな?」

言うなり蛮は、彼に背を向けて、歩き出そうとした。
がー

「あ゛う゛っ」

彼が数歩として歩かぬうちに、後ろから放たれた何かが、彼の動きを止めた。

「言い忘れていましたが、逃げようとしても僕が許しません。風鳥院流絃術!」

花月は華麗に絃をあらつると、蛮を舟に乗せた。そしてそのまま、すぐに漕ぎ出す。

「大王様に、必ずあなたを連れて来る様にと言われました。大王様の命令は絶対です。たとえ、それが、正しくとも、間違っていようとも・・・・。」

舟は、遥か彼方にある島―地獄の島に向かって、ゆっくりと進んで行く。





・・・と、言うわけで、いよいよ大王様ご登場でございます。。。
まあ、皆様のイメージくれぐれも潰さないよう、ガムバリたいと思いマス・・・

しかし、すごい人気ですね、7G!
ドラマCD効果ですか・・・?諏訪部さんも、フラウですしね☆
そういえば、以前ご自身のHpで、続きが気になるとおっしゃってましたし。

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・・・・目の前に、三途の川があった。
が、だからといって、「やけに展開が早いな?」と思ってはいけない。
これはお決まり事だからだ。
そして、例のごとく、この川を渡る一隻の舟が・・・・。

「あなたですね。この川を渡ろうとしているのは。」

それは、着物を着た風鳥院花月の姿であった。

「さあ、新たなる入国者の方。はやくお乗りください。大王様がお待ちです。」

そして、舟を蛮の方へ寄せる。微かな水音がして、髪につけていた鈴が、チャリンッと鳴った。
・・・・おおよそ違和感を感じさせないのが、いかにも彼らしい。

「いやぁ、乗れっつったって、これに乗ったら、オレは死んだことになるんだろーがっ!」
「ですが、乗らずとも結果は同じです。それとも、ここで飢え死にするのを待ちますか?」
「げっ」

蛮は、いかにも嫌そうな顔をした。




と、いうわけで。ようやっと第二話です。
いよいよ新キャラ登場!第一弾は、カヅッちゃんですよ♪
いや、もう出てるっちゃ出てるんですが。
まあ、会話に出てきた大王は、もう既にお察しの方はそのとおり!
ベタにいくつもりをしておりますので、お楽しみに?

しかし、もうすぐ5万ヒットですか。うひゃあっ。
店主様が何やら面白い企画を始めていらっしゃいますので、皆様、奮ってご参加くださいませ。
ちなみに、私は・・・何かしようかしら。
何かご要望・・・ありますか?(笑)

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まあ、連載にも一区切りがつきましたんで、ここらで久々に。

今回は、ライトノベルのような、そうじゃないような本でございます。


『銃とチョコレート』 乙一


何かと話題な乙一さん。
ドラマ化や映画化もされるようで、もうそろそろ一大ブームが来てもおかしくないかなぁなんて思ってたりします。(イヤ、もうきてるか?)
しかし、確かにうまいんですけど、
ホントに面白いんですけど、

・・・暗いんですよ(笑)

例えば、この本のあとがきでは、乙一さんが小学校のころの思い出(?)が語られているんですけど、
何でも、図工の時間に絵を描くことのなり、
みんなと違うものが描きたかったので、
体育館裏の金網の間に生えている草を描いたとか。。。。
それに、先生は「暗っ!」と反応した挙句、
上下逆さに張り出したとか・・・・(笑)

また、非売品の某パンフレットのインタヴューで、
もし作家になっていなかったら何になっていた?という質問に対して、
「多分、サラリーマンになってイジメにあい、自殺しているだろう」と書く具合。。。。

・・・

映画化された『ZOO』は、単行本の最初5話ほど読んで挫折してしまいました;
ダッ・・・・ダメです・・・・
うますぎて、リアルすぎてコワイ(泣)

・・・おいおい、ちゃんと推薦してるのか、私;
いやいや;

でもさすがに、児童向けに書かれたこの本は大丈夫でした☆
やっぱり暗いですけど;
近代ドイツをイメージさせる話。一日で読み終えてしまうくらい止まらなかったです!


しかし、またしても、っていうか、前以上に長くなてしまいました~
ごめんなさい。。。

*お知らせ*
そういえば、ギャラリーで連載してました、問題作(笑)
「夜エステル★昼エステル☆」の閲覧期限が近づいておりますが、皆様もう十分楽しんでいただけましたでしょうか?
アップは5月末までです!
まだだ!という方は、どうぞお早めに~

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次の瞬間、蛮の体は落ちていた。
まっさかさまに。

「僕は天使の審判者。君を、天国に相応しくない人間とみなし、君をもっと相応しい場所へ送ることにするよ。じゃあね。」
「てんめえーっっっ!!!ふっざけんじゃねえっ!俺のどこが天国に相応しくないってんだっ!!!」

しかし、それでも蛮は落ちていた。


地獄へ向かって。


えー、一応これで第一話は完結です(長っ・・・
次回はいよいよ新キャラクター登場!?
彼は大丈夫なのか!?
・・・いや、というか。
本当に大丈夫か、私。。。

・・・更に短くなってきましたが。

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映像が切れた。
 
「これでよく分かったでしょう。君が、天国に行くに相応しい人物かどうか。」
「おい、今ブチって切っただろ。思いっきりブチって切ったよな!?」
「これでもまだ分からないと言うのなら―」
「だーかーらぁ、もっかい銀次の映像を見せろっつってんだろ。」
「聞き分けの悪い人だな。どうしても納得しないというのなら―」
 
少年が、片手を空にかざした瞬間だった。
 
「―違うだろ。」
 
蛮は、少年の胸倉に掴みかかると、真剣な表情でまっすぐに彼を見た。
 
「だいたい、そういうお前はどうなんだよ、マクベス!」
 
その問いは、少年にとも、その背後にいる者に向けたとも思えるようなものだった。
 
「僕は・・・・・」
 
うつろな瞳に蛮が映った。
 
「僕は・・・・」

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