トリブラに愛を注ぎつつ、私的おすすめ本の紹介や、読んだ本にまつわるssなど、思いつくままに・・・
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「確かに迎えは来た。大王は、二人とも返すと言って、ここへ案内した。おそらくお前らと全く同じにな。俺は、やつらに再三忠告しておいてやったさ。なのに、やつらもこの中で、忠告を無視しやがった。そんでめでたく、二人して大王の下に連れ帰されちまったってわけよ。」
「でもさ、何で姿を見ちゃいけないのかなあ?」
「さあな。そこは俺も知らねえ。だが、言っておくが、見ちゃならねえってのだけは、本当だからな。そこは勘違いするなよ。俺はあくまで、お前らに忠告してやってんだからな。」
「うん、分かってるって。士度は俺たちにそんな卑怯なことしないもんね。」
銀次は、主人に懐いた子犬のようにうなづいた。すると、いきなり彼の後ろから蛮の拳がとんだ。
ずばこんっ!
「ばっ蛮ちゃん~。ひどいよぅいきなり~」
「コラ、てめえ、そんなに簡単にコイツのこと信用すんな。こいつは、俺らの知ってるサル回しじゃねえンだぞ。姿は同じでも、まったく別人だ分かってんのか?」
「でも、士度は親切に俺たちに教えてくれたよ?」
「だーかーらーッ、それをあっさりと信用すんなっつってだよ。いいか、ここはあの大王の野郎の敷地内だぞ。奴にとって不都合なことがあってたまるか。」
「でっでもさぁ~」
「そんなに信用できねえっつーんなら、お前、一人で入ってみりゃいいじゃねえか。」
またちょっぴりご無沙汰です、スミマセン;
この間に、注釈書がアップされ(ご覧になっていただけましたでしょうか?)、ついに暑中見舞いの第二段がっ!思いっきりこちらの個人的趣味の下(え)いよいよお披露目となり(わ~ありがと~!!)
・・・いろいろありましたね(あら。。。
「でもさ、何で姿を見ちゃいけないのかなあ?」
「さあな。そこは俺も知らねえ。だが、言っておくが、見ちゃならねえってのだけは、本当だからな。そこは勘違いするなよ。俺はあくまで、お前らに忠告してやってんだからな。」
「うん、分かってるって。士度は俺たちにそんな卑怯なことしないもんね。」
銀次は、主人に懐いた子犬のようにうなづいた。すると、いきなり彼の後ろから蛮の拳がとんだ。
ずばこんっ!
「ばっ蛮ちゃん~。ひどいよぅいきなり~」
「コラ、てめえ、そんなに簡単にコイツのこと信用すんな。こいつは、俺らの知ってるサル回しじゃねえンだぞ。姿は同じでも、まったく別人だ分かってんのか?」
「でも、士度は親切に俺たちに教えてくれたよ?」
「だーかーらーッ、それをあっさりと信用すんなっつってだよ。いいか、ここはあの大王の野郎の敷地内だぞ。奴にとって不都合なことがあってたまるか。」
「でっでもさぁ~」
「そんなに信用できねえっつーんなら、お前、一人で入ってみりゃいいじゃねえか。」
またちょっぴりご無沙汰です、スミマセン;
この間に、注釈書がアップされ(ご覧になっていただけましたでしょうか?)、ついに暑中見舞いの第二段がっ!思いっきりこちらの個人的趣味の下(え)いよいよお披露目となり(わ~ありがと~!!)
・・・いろいろありましたね(あら。。。
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「ああ、そうだったな。話がそれちまったが、そこのお前。(彼は蛮を見た)いいか。この洞窟の中に入ったら、必ず前を歩け。そして、地上へ戻るまで、絶対に後ろを振り向くんじゃねえぞ。」
「なっなんで?」
疑問を真っ先に発したのは、つぶらな目をした銀次(タレ)だった。
「この洞窟の中では、誰も姿を偽れねえ。そんでもって、ここのモンを喰っちまったこいつはもう、地上のモンじゃねえ。だから、今のコイツの姿は仮の姿。本当の姿は別にあるってことだ。」
男は、親指でそっけなく蛮を指差して言った。
そんな彼の行為が気に喰わなかったのか、蛮の表情が少し曇る。
「おめえ、やけに詳しいな。っつーか、どうして俺がここのモンを食ったって知ってやがる?」
蛮のあからさまな不審目に、男がまたあきれたような表情をした。まるで、毎度のお約束過ぎる展開にはもう飽きた、という風だ。
「俺は、ここを通る奴を何人も見てきたからな。まあ、ケースバイケースってやつだ。だが、言っておくが、俺の知る限り、ここを無事に通り抜けた奴は誰一人としていねえ。必ず二人とも、大王の下に強制送還されてそれで終わりだ。あの舟番みてえにな。」
「えっ、舟番って、カヅッちゃんのこと!?」
「カヅッちゃん?」
「あっ、えーっと、本名は風鳥院花月って言うんだけど、髪が長くって、鈴つけてて、でもってものすごーく綺麗な人。」
「ああ、そういやあの舟番、そんな名前だったか。男のクセに女みたいな顔した、別嬪さんだったな。やつもこの男と同じ。大王に気に入られちまったのさ。」
「でっでも、十兵衛が迎えにきたんでしょ?」
最近連載ペースが落ちつつありますね;ゴメンナサイ
でもでもっ、せめて一週間に1回のペースは守りたいと思っておりますので。。。
「なっなんで?」
疑問を真っ先に発したのは、つぶらな目をした銀次(タレ)だった。
「この洞窟の中では、誰も姿を偽れねえ。そんでもって、ここのモンを喰っちまったこいつはもう、地上のモンじゃねえ。だから、今のコイツの姿は仮の姿。本当の姿は別にあるってことだ。」
男は、親指でそっけなく蛮を指差して言った。
そんな彼の行為が気に喰わなかったのか、蛮の表情が少し曇る。
「おめえ、やけに詳しいな。っつーか、どうして俺がここのモンを食ったって知ってやがる?」
蛮のあからさまな不審目に、男がまたあきれたような表情をした。まるで、毎度のお約束過ぎる展開にはもう飽きた、という風だ。
「俺は、ここを通る奴を何人も見てきたからな。まあ、ケースバイケースってやつだ。だが、言っておくが、俺の知る限り、ここを無事に通り抜けた奴は誰一人としていねえ。必ず二人とも、大王の下に強制送還されてそれで終わりだ。あの舟番みてえにな。」
「えっ、舟番って、カヅッちゃんのこと!?」
「カヅッちゃん?」
「あっ、えーっと、本名は風鳥院花月って言うんだけど、髪が長くって、鈴つけてて、でもってものすごーく綺麗な人。」
「ああ、そういやあの舟番、そんな名前だったか。男のクセに女みたいな顔した、別嬪さんだったな。やつもこの男と同じ。大王に気に入られちまったのさ。」
「でっでも、十兵衛が迎えにきたんでしょ?」
最近連載ペースが落ちつつありますね;ゴメンナサイ
でもでもっ、せめて一週間に1回のペースは守りたいと思っておりますので。。。
蛮の視線に、男は気づいたようだった。そっと顔を上げる。
獣じみた鋭い目が、二人をじっと睨みつけた。
「えっ!?えっ!?・・・・ってコトは、士~度―っ!!!!」
銀次(タレ)は、喜びをこめて男に飛びついた。蛮の時と同様、肩に乗ってじゃれじゃれする。
「士度~っっ!会いたかったよう。久しぶりだねえ。・・・・それにしても、士度どうしてこんなこところに?」
キョトンとした表情で、銀次は問い掛けた。
すると、男は「ようやっと気づいたか・・・・。」と言わんばかりに、ため息をついて言った。
「お前ら、ここに入って地上に戻るつもりなんだろ?じゃあ、一つ忠告しておいてやる。特に、そこの金髪の。」
男は、銀次を指差して言った。
「・・・・オっ、オレ?」
銀次は、ぽかんとしたまま、人差し指を自分に向けた。
(水臭いなあ。ちゃんと名前を呼んでくれればいいのにさ。)
「お前は、ここのモンじゃねえだろ?まあ、もっとも、お前がそうじゃなきゃあ、そこのツンツン頭は地上へは戻れねえだろうがな。」
「ああ゛?ツンツン頭だ?だーれーに向かって言ってやがるこのサル回しが。」
「あああっ、蛮ちゃんお願い落ち着いてぇぇ。」
すると、二人の様子にあきれたようにして、男は言った。
「ものはたとえだ。それに俺は、お前らの名前を知らねぇ。」
「そっそうなの?」
じゃあ、士度のそっくりさん?
首を何度もかしげながら、銀次(タレ)は男の顔をまじまじと見つめた。
「何だ、どうかしたか?」
銀次(タレ)のつぶらな瞳を見ると、男は、どこか不審げに銀次を睨んできた。
(・・・・やっ、やっぱり、似てる。っというか、ほんとに瓜二つなんだけどなぁ・・・・)
「うっ、え~と、なんでもないですっ!」
すっかり硬直してしまった銀次(タレ)は、鬼教官に名指しで呼ばれた生徒のごとく、ピシィッとまっすぐに背を伸ばして答えた。
「そっそれで、何なの?」
獣じみた鋭い目が、二人をじっと睨みつけた。
「えっ!?えっ!?・・・・ってコトは、士~度―っ!!!!」
銀次(タレ)は、喜びをこめて男に飛びついた。蛮の時と同様、肩に乗ってじゃれじゃれする。
「士度~っっ!会いたかったよう。久しぶりだねえ。・・・・それにしても、士度どうしてこんなこところに?」
キョトンとした表情で、銀次は問い掛けた。
すると、男は「ようやっと気づいたか・・・・。」と言わんばかりに、ため息をついて言った。
「お前ら、ここに入って地上に戻るつもりなんだろ?じゃあ、一つ忠告しておいてやる。特に、そこの金髪の。」
男は、銀次を指差して言った。
「・・・・オっ、オレ?」
銀次は、ぽかんとしたまま、人差し指を自分に向けた。
(水臭いなあ。ちゃんと名前を呼んでくれればいいのにさ。)
「お前は、ここのモンじゃねえだろ?まあ、もっとも、お前がそうじゃなきゃあ、そこのツンツン頭は地上へは戻れねえだろうがな。」
「ああ゛?ツンツン頭だ?だーれーに向かって言ってやがるこのサル回しが。」
「あああっ、蛮ちゃんお願い落ち着いてぇぇ。」
すると、二人の様子にあきれたようにして、男は言った。
「ものはたとえだ。それに俺は、お前らの名前を知らねぇ。」
「そっそうなの?」
じゃあ、士度のそっくりさん?
首を何度もかしげながら、銀次(タレ)は男の顔をまじまじと見つめた。
「何だ、どうかしたか?」
銀次(タレ)のつぶらな瞳を見ると、男は、どこか不審げに銀次を睨んできた。
(・・・・やっ、やっぱり、似てる。っというか、ほんとに瓜二つなんだけどなぁ・・・・)
「うっ、え~と、なんでもないですっ!」
すっかり硬直してしまった銀次(タレ)は、鬼教官に名指しで呼ばれた生徒のごとく、ピシィッとまっすぐに背を伸ばして答えた。
「そっそれで、何なの?」
つづきです。お読みになる方は、1からどうぞ☆
「・・・おい」
運ばれてきたカップルパフェを目の前にして、快斗が激しくコナンを睨んでいた。
「なんだよ?」
「早く食えよ。」
「はあ?」
「お前がどうしても食べたくて頼んだことになってんだろ。お前より先に俺が食ってどうすんだよ?」
「はあ!?」
コナンは、逆上してテーブルを叩いた。
「冗談じゃねえぞっ。俺が甘いモン苦手なのは知ってるはずだろ?」
「だーかーらっ!おまえにとっちゃそうでも、この状況的にはそうじゃないだろ。とにかく、お前がここでこいつを口に運ばなきゃ、俺たちは、この店を出られねえだろ?」
「大袈裟に言うなよな。だいたい、この状況を作ったのは誰だよ?人をこんなところまで呼び寄せやがって。」
「な、なこと言ったって、仕方ねえじゃんか・・・」
快斗は、自分の気持ちを汲み取ってくれといわんばかりに、コナンを見つめた。しかし、怒りに満ちたコナンに、その余裕はなかったようだ。
「じゃあ、お前は俺とカップルパフェと、どっちが大事なんだよ?」
「うっ・・・。」
痛いところを突かれ、快斗は言葉を失った。鋭いコナンの視線にドキリとする。
彼の口許が、もごもごと何かを呟いた
「も、もちろんお・・・・」
「えっ」
そんな言葉が、放たれようとした。かと思いきや・・・・
「・・・や、やっぱ、カップルパフェ・・・かな?」
その瞬間、コナンの中でブチリと嫌な音を立てて何かが破れた。
「-帰る。」
彼は、その瞬間、椅子から飛び降りた。
「お、おい待てよこのっ!話はまだ終わってねえだろ!」
しかし、もはや彼の声はコナンには届いていない。
唖然とするカウンターの店員を前に、彼は、無言で店を出て行った。
ふてくされた表情で歩きながら、コナンは、呟いた。
散々期待させやがって、この甘党が。
口の中で、食べていないはずのあのパフェの甘酸っぱい味が、いっぱいに広がっていた。
~あとがき?
もとネタにお気づきの方、イメージ崩しちゃったらゴメンナサイ
そして、おそらくもとネタであろう方。(もともとは快新でしたが。)
ネタパクってごめんなさい。。。
コナン×快斗と言いつつ、半ば快斗×コナンになってしまった気が;
快斗くん、小学生にあまり余計な妄想抱かせるモンじゃないですヨ
まあ、天然というか、鈍感なところは、平ちゃんナミですか。
さて、いかがだったでしょうか?
以上。
50000hit記念、
初挑戦のノーマルじゃないカップリングでございました★
「・・・おい」
運ばれてきたカップルパフェを目の前にして、快斗が激しくコナンを睨んでいた。
「なんだよ?」
「早く食えよ。」
「はあ?」
「お前がどうしても食べたくて頼んだことになってんだろ。お前より先に俺が食ってどうすんだよ?」
「はあ!?」
コナンは、逆上してテーブルを叩いた。
「冗談じゃねえぞっ。俺が甘いモン苦手なのは知ってるはずだろ?」
「だーかーらっ!おまえにとっちゃそうでも、この状況的にはそうじゃないだろ。とにかく、お前がここでこいつを口に運ばなきゃ、俺たちは、この店を出られねえだろ?」
「大袈裟に言うなよな。だいたい、この状況を作ったのは誰だよ?人をこんなところまで呼び寄せやがって。」
「な、なこと言ったって、仕方ねえじゃんか・・・」
快斗は、自分の気持ちを汲み取ってくれといわんばかりに、コナンを見つめた。しかし、怒りに満ちたコナンに、その余裕はなかったようだ。
「じゃあ、お前は俺とカップルパフェと、どっちが大事なんだよ?」
「うっ・・・。」
痛いところを突かれ、快斗は言葉を失った。鋭いコナンの視線にドキリとする。
彼の口許が、もごもごと何かを呟いた
「も、もちろんお・・・・」
「えっ」
そんな言葉が、放たれようとした。かと思いきや・・・・
「・・・や、やっぱ、カップルパフェ・・・かな?」
その瞬間、コナンの中でブチリと嫌な音を立てて何かが破れた。
「-帰る。」
彼は、その瞬間、椅子から飛び降りた。
「お、おい待てよこのっ!話はまだ終わってねえだろ!」
しかし、もはや彼の声はコナンには届いていない。
唖然とするカウンターの店員を前に、彼は、無言で店を出て行った。
ふてくされた表情で歩きながら、コナンは、呟いた。
散々期待させやがって、この甘党が。
口の中で、食べていないはずのあのパフェの甘酸っぱい味が、いっぱいに広がっていた。
~あとがき?
もとネタにお気づきの方、イメージ崩しちゃったらゴメンナサイ
そして、おそらくもとネタであろう方。(もともとは快新でしたが。)
ネタパクってごめんなさい。。。
コナン×快斗と言いつつ、半ば快斗×コナンになってしまった気が;
快斗くん、小学生にあまり余計な妄想抱かせるモンじゃないですヨ
まあ、天然というか、鈍感なところは、平ちゃんナミですか。
さて、いかがだったでしょうか?
以上。
50000hit記念、
初挑戦のノーマルじゃないカップリングでございました★
「・・・おい、どういうつもりだよ?」
コナンは、去っていく店員の後姿を見つめる快斗に、この世を滅ぼしてもなおお釣りが来るような呪わしい声で問い掛けた。
「まさかお前、この店のカップルパフェが食べたくて、わざわざこの俺を誘ったんじゃねえだろうな?」
―『ギクッ!』
明らかに、振り返った快斗の顔が、そう言っていた。
「まっ、毎度ながら名推理なことで・・・」
「バーロォ。名推理も何もあるか。いいか、俺がお前の代わりにこの状況を説明してやるとだ、お前は、この店のカップルパフェが食べたくて俺を呼んだ。俺をダシに、けなげな兄と弟の構図を作るためにな。だいたい、そんなに食べたいなら、誰でもいいから誘えばいいだろ。幼馴染とか、クラスメートとかさ。」
「・・・いるわけねえだろ、お前以外に、こんなモン食べる相手なんてさ・・・。」
「え―っ?」
コナンの胸が、びくんっ、とはねた。
「こんなもん・・・・こっぱずかしくて、誰かと一緒に食えるかよ!」
だああっ!コナンはテーブルに倒れこんだ。
思わず期待してしまった自分が悔しい。
「お前となら、別に恥ずかしくもなんともねえからな。
なんたって、相手はたかだか小学生!ガキ相手なら、気兼ねすることもナンもねえしな。」
「そ、そーかよ・・・」
ニッカと笑った快斗の顔に、コナンは、はは・・・と力なく笑って返した。
しかし、ロマンチックムードに浸っていらるのも、そこまでだった。
3へつづく
コナンは、去っていく店員の後姿を見つめる快斗に、この世を滅ぼしてもなおお釣りが来るような呪わしい声で問い掛けた。
「まさかお前、この店のカップルパフェが食べたくて、わざわざこの俺を誘ったんじゃねえだろうな?」
―『ギクッ!』
明らかに、振り返った快斗の顔が、そう言っていた。
「まっ、毎度ながら名推理なことで・・・」
「バーロォ。名推理も何もあるか。いいか、俺がお前の代わりにこの状況を説明してやるとだ、お前は、この店のカップルパフェが食べたくて俺を呼んだ。俺をダシに、けなげな兄と弟の構図を作るためにな。だいたい、そんなに食べたいなら、誰でもいいから誘えばいいだろ。幼馴染とか、クラスメートとかさ。」
「・・・いるわけねえだろ、お前以外に、こんなモン食べる相手なんてさ・・・。」
「え―っ?」
コナンの胸が、びくんっ、とはねた。
「こんなもん・・・・こっぱずかしくて、誰かと一緒に食えるかよ!」
だああっ!コナンはテーブルに倒れこんだ。
思わず期待してしまった自分が悔しい。
「お前となら、別に恥ずかしくもなんともねえからな。
なんたって、相手はたかだか小学生!ガキ相手なら、気兼ねすることもナンもねえしな。」
「そ、そーかよ・・・」
ニッカと笑った快斗の顔に、コナンは、はは・・・と力なく笑って返した。
しかし、ロマンチックムードに浸っていらるのも、そこまでだった。
3へつづく