忍者ブログ
トリブラに愛を注ぎつつ、私的おすすめ本の紹介や、読んだ本にまつわるssなど、思いつくままに・・・
[25]  [24]  [23]  [22]  [21]  [20]  [19]  [18]  [17]  [16]  [15
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「・・・おい、どういうつもりだよ?」

コナンは、去っていく店員の後姿を見つめる快斗に、この世を滅ぼしてもなおお釣りが来るような呪わしい声で問い掛けた。

「まさかお前、この店のカップルパフェが食べたくて、わざわざこの俺を誘ったんじゃねえだろうな?」

―『ギクッ!』
明らかに、振り返った快斗の顔が、そう言っていた。
「まっ、毎度ながら名推理なことで・・・」
「バーロォ。名推理も何もあるか。いいか、俺がお前の代わりにこの状況を説明してやるとだ、お前は、この店のカップルパフェが食べたくて俺を呼んだ。俺をダシに、けなげな兄と弟の構図を作るためにな。だいたい、そんなに食べたいなら、誰でもいいから誘えばいいだろ。幼馴染とか、クラスメートとかさ。」
「・・・いるわけねえだろ、お前以外に、こんなモン食べる相手なんてさ・・・。」
「え―っ?」

コナンの胸が、びくんっ、とはねた。

「こんなもん・・・・こっぱずかしくて、誰かと一緒に食えるかよ!」

だああっ!コナンはテーブルに倒れこんだ。
思わず期待してしまった自分が悔しい。

「お前となら、別に恥ずかしくもなんともねえからな。
なんたって、相手はたかだか小学生!ガキ相手なら、気兼ねすることもナンもねえしな。」
「そ、そーかよ・・・」

ニッカと笑った快斗の顔に、コナンは、はは・・・と力なく笑って返した。
しかし、ロマンチックムードに浸っていらるのも、そこまでだった。

3へつづく

拍手[0回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
慧仲茜
HP:
性別:
非公開
趣味:
読書、音楽を聴いたり演奏したり・・・
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
忍者ブログ [PR]