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トリブラに愛を注ぎつつ、私的おすすめ本の紹介や、読んだ本にまつわるssなど、思いつくままに・・・
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不意に銀次の後ろから、大王が顔を覗かせた。

「うわあぁっ!ええっと、はいっ、そうですっ!!」

銀次は心臓が飛び出しそうなショックで飛びのきながら、そう叫んだ。

(そうだった・・・・この人がいるのをすっかり忘れてた!!)

「でしたら・・・・そうですね、返してあげないこともないですね。」
「えっ!!!」
「「えっ!?」」

銀次は単純に喜びの声を上げたが、周りのもの ―特に、蛮と花月のどよめきは凄かった。
しかし、それを無視して大王は言った。

「いいでしょう。二人とも帰ってください、地上へ。もともと、私がわがままであなたをおひきとめしたのです、邪眼の、美堂蛮を。しかし、こうまでも熱烈にあなたを慕うものがいるとなれば、ここにあなたを留めておくのもむごい話だ。ですから、さあ、お戻りください、あなたたちの住むべき場所へ。」
「えっ!えっ!?・・・・ってコトは、オレたちまた戻っていいってことなんだよねっ!?ゲットバッカーズを続けられるってコトなんだよねっ!?蛮ちゃん!!」
「あ、・・・・ああ・・・・?」
「よーしっ!帰ろうっ蛮ちゃん!」
「おい、ちょっと待て銀次!」

しかし、胡散臭げに大王を見つめる蛮の手を引いて、嬉しそうに歩き出した。

「さよーならぁー、赤屍さーん、お元気でーっ!」

そして、出来ればもう二度と会いたくないです、と心の中で付け加えて、銀次は大王に手を振った。大王は、それに実ににこやかな笑顔をもって返す。

「あっ、銀次さん、待っ・・・・!」

その瞬間、何かを告げようとした花月が、銀次たちに向かって駆け出した

―否。

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