トリブラに愛を注ぎつつ、私的おすすめ本の紹介や、読んだ本にまつわるssなど、思いつくままに・・・
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「―待ちやがれ。」
二人の間に割って入る者がいた。銀次の顔が、うれしそうな色で染まる。
「蛮ちゃーんっっっ!!!」
途端に銀次はタレた。そして、蛮のもとへ駆け寄る。
「蛮ちゃーんっ。もう、心配したんだようぅ。」
そういいながら銀次は、蛮の足元に上機嫌ですりすりした。
ところが、蛮は何も言っては来なかった。
いつもであれば、照れ隠しで罵倒を浴びせたり、拳骨を浴びせて来るはずなのに―
「あれっ?どーしたの、蛮ちゃん?」
銀次は、無邪気なくりくりお目めを、蛮に向けた。
すると、後方から現れた花月が、銀次(タレ)の両脇を抱えて、蛮から引き剥がした。
「えっ?」
「今、やたらと彼に触れてはいけません。彼は、ここの食べ物を食べてしまいました。ですから、もう地上へは・・・・。」
発言を続けようとした花月は、そのまま口ごもった。
「えっ、つまり、蛮ちゃんはもう、オレと一緒に帰れないってこと?そうなの、カヅッちゃん!?」
「えっ、ええ・・・・」
銀次と目を合わせようとしない花月の様子に、銀次は、それが決して嘘ではないことを悟った。
「そっそんなぁ・・・。」
銀次の表情が、見る見るうちに萎んでゆく。
二人の間に割って入る者がいた。銀次の顔が、うれしそうな色で染まる。
「蛮ちゃーんっっっ!!!」
途端に銀次はタレた。そして、蛮のもとへ駆け寄る。
「蛮ちゃーんっ。もう、心配したんだようぅ。」
そういいながら銀次は、蛮の足元に上機嫌ですりすりした。
ところが、蛮は何も言っては来なかった。
いつもであれば、照れ隠しで罵倒を浴びせたり、拳骨を浴びせて来るはずなのに―
「あれっ?どーしたの、蛮ちゃん?」
銀次は、無邪気なくりくりお目めを、蛮に向けた。
すると、後方から現れた花月が、銀次(タレ)の両脇を抱えて、蛮から引き剥がした。
「えっ?」
「今、やたらと彼に触れてはいけません。彼は、ここの食べ物を食べてしまいました。ですから、もう地上へは・・・・。」
発言を続けようとした花月は、そのまま口ごもった。
「えっ、つまり、蛮ちゃんはもう、オレと一緒に帰れないってこと?そうなの、カヅッちゃん!?」
「えっ、ええ・・・・」
銀次と目を合わせようとしない花月の様子に、銀次は、それが決して嘘ではないことを悟った。
「そっそんなぁ・・・。」
銀次の表情が、見る見るうちに萎んでゆく。
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