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トリブラに愛を注ぎつつ、私的おすすめ本の紹介や、読んだ本にまつわるssなど、思いつくままに・・・
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二人のケンカに冷たい口調で言葉を挟んできたのは、先刻から二人が話題にしてきた男だった。
彼は、どこか挑発的な口調で蛮に畳み掛けた。

「そうすりゃ、俺の言ってることが本当かどうか分かるだろ?それに、どっちにしたってここを通らねえで地上に帰る方法なんて、ないんだしよ。」
「おお。いい度胸じゃねえか、そう言うならやってやるさ。」

蛮は、胸倉に掴みかからんばかりの勢いで、そう言った。

「なっなんか、蛮ちゃんノセられちゃってる気が・・・・」

しかし、銀次のそんな冷静な指摘は、蛮には届かなかったようだ。
彼は、憤然とした態度のまま、意気込んで入り・・・・

「ぎぃおえ~っ!!!」

彼の姿がやみに消えた数秒と経たずして、尾を踏みつけられた猫のような悲鳴が、二人の耳に届いた。

「どうやら、ようやっと分かったらしいな。」

あきれてため息をつくと、再び男は腕を組んだ。
その表情は、心なしか、少し満足げだ。
この男にも、士度と同様、蛮に対するちょっとした優越感が嬉しいらしい。

「ねえ、ところでさ、士度?」

気づけば、銀次がまじまじと男を見つめていた。その視線に気づき、男はキョトンとして顔を上げた。

「ん?俺のことか?」
「そうそう。あのさ、この中では何で姿を偽れないの?」
「・・・・さあな。俺はココの事情には詳しくねえから、何とも言えねえが。まっ、大方、大王の企みかなんかじゃねえの?もしくは、性格の悪さがなせる業、とかな。」
「ひえぇ~」

銀次は、なんとも情けない悲鳴を上げた。
(あ、あの赤屍さんならやりかねない・・・・かも?ええっと、でも、赤屍さんって、そういう人だっけ!?)



久々に早々更新☆
っていうか、もうすぐおわりですね、この話。
そのあとは、ど~しよっかなぁ・・・・
そういえば、偶然ですけど、トリブラ連載の方も、もうすぐ終わりなんですよね。おおっとぉ!

たまには、違うものもしてみようかな・・・なんて。。。

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