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トリブラに愛を注ぎつつ、私的おすすめ本の紹介や、読んだ本にまつわるssなど、思いつくままに・・・
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が―

「・・・・ねえ、蛮ちゃん?」
「今度は何だよ。」
「・・・・・・・・まだかなぁ?」
「何が?」
「出口。」

もうそろそろ、銀次が限界にさしかかってきた・・・・!
そして、そのことをどうやら蛮は察したらしかった。

「おっおい、しっかりしろ、銀次!出口はもうすぐだ。だから、もうちぃっとガマンしろ!」
「・・・」

しかし、不幸にか、蛮からの問い掛けに対し、銀次の答えはなかった。
それどころか。

―ばたり。

次の瞬間、銀次(タレ)は、蛮の目の前で、地面に崩れ落ちた。

「銀次!!」

蛮は、洞窟の中で何層にわたって響き渡るような叫び声をあげた。しかし、例の掟のせいで、銀次に近づくことが出来ない。
そんな彼を察して、銀次は、心の中で小さく謝った。

(ごめんね、蛮ちゃん。やっぱり、十兵衛にも我慢出来なかったことが、オレに出来るわけなかったんだ・・・)

倒れたままの体制で、銀次(タレ)はぷいっと後ろを振り向いた。

(さあ、蛮ちゃん教えてっ!一体どんな姿してるのっ!?)

・・・そして、・・・・仰天した。

「・・・・ばばばば蛮ちゃあんっ!?ほっホントにっ!?」

そう、そこにいたのは、蛮とは本当にそっくりな姿をした女性(しかも美人!)。
なるほど、士度(?)の忠告をやけにあっさりと聞き入れたのは、単にこの姿を銀次に見られたくなかっただけ、ということか。

「ええええええ゛―っっっ!!!」

銀次は、銀河の果てまで悲鳴を上げた。




犬養さん・・・なんか、猛進(?)していらっしゃいましたね・・・・
大丈夫なんでしょうか。ちゃんと首相になれるんでしょうか?(え。

もはや、原作からではサンデー版『魔王』の展開が読めなくなってきまして。興味津々ですね(あと、そのギャップへのコワさもありますけど。。。

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―とにかく、絶対に後ろを振り向くんじゃねえぞ。
―うん、わかったよ、士度。

(・・・・士度にはそう言ったケド)

「もうそろそろ限界だよおおぅ~っ」

そう、天野銀次は早くも限界に来ていた。
(きっ気になるっ、ムチャクチャ気になるっ!ここでの蛮ちゃんのホントの姿ってナニ!?もしかして、士度の言うように、ヘビ~!?とか、あるいは、クモ~!?とか、あるいは、あるいは・・・・・っ!)

「おい、何グダグダ言ってんだ。足止まってんぞ。」
「あ、ゴメンごめん・・・・」

後ろから怒られ、銀次は弾かれたように再び歩き出す。
しかし、彼の頭の中は、もう既に先刻からの議題―蛮の本来の姿とは如何なるものか?―で持ちきりだ。
(だって、気になるよね。見るなって言われると、余計にさ。)

「ねえ、蛮ちゃん」
「ん?どうした、銀次?」
「蛮ちゃんって、今、そんな姿してる?」
「(ムカ)無駄口たたいてねぇで、さっさと歩きやがれ。」

しかし、蛮のいつもに増した怒り口調にもめげず、銀次は反撃した。

「ええ~でも、士度は見ちゃダメだって言ってたけど、どんな姿か聞いちゃダメだって言ってなかったし。」
「だーかーらーっ!さっさと歩けっつーのっ!」

そうは言われても、やはり気になると足が止まってしまう銀次である。

「ねえ、蛮ちゃん・・・。」
「ん?何だ?」
「無事、戻れたらさ、どんな姿だったか教えてくれる?」
「う゛っ・・・・。」

その質問に、明らかに蛮は戸惑ったようだった。
(えっ!?そんなに言いたくないような姿なのっ!?蛮ちゃん!!)

「わ・・・わぁったよ。戻れたら!無事戻れたらな!」
「わ~いっ!!」

蛮から何とか回答を搾り出すことに成功した銀次(タレ)は、どこからともなく日本の日の丸扇子を取り出すと、その場で小さく小躍りした。
その瞬間、自分が小さな勝者になった。これでもう、大丈夫。何も心配ない。
・・・・かと思われた。






いよいよ終盤です、ゲドバっ!
さて、どうやって終わらせようかな・・・←え。

ところで皆様、今週のサンデーお読みになりまして?特にコナンとか魔王とか・・・・
(ナニを急に。
コナンは、このところ急展開があったりなんかして(コミック次巻で決着がついちゃうアレとか)わりとチェックしていたんですが、
今日登場のジョディ先生(あ、今は先生じゃないけど;)の発言からすると、
赤「ピー」さんは、もしかして「ピー」ているの・・・かな?
(まあ、アノ連載の回の時点で、すでにいろいろな方がネット上でタネを予想していらっしゃいますが。わりと当たっているんじゃないかと言うのもありました。

・・・一応、ネタバレしないよう努力してみました・・・・

っていうか、魔王!
(このところ魔王と言うよりグラスホッパーというべきような気がしますが;
新たなる裏の組織に、アンダーソングループって・・・・つい笑ってしまったんですけど;

・・・アンダーソンは、原作では主人公(会社勤務のサラリーマン)の友人で、英会話教室を開いている、気のいい帰化日本人(元アメリカ人)です。
ご近所さん、悪の組織(?)でだいかつや~く(笑)・・・なんちゃって;
別に、それはそれで面白いからいいんですけど。
そうなるとやっぱり、最後はアンダーソングループの本社とかが焼かれちゃうんでしょうか。暴徒と化した市民の手によって。
なんかなぁ・・・焼かれてしまっても、同情心が少し薄れてしまう自分が(え。

千葉とか、そのうち出てくるのかなぁ・・・
(↑もはや伊坂作品を読んでいる人にしか分からない話。。。

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ずいぶんご無沙汰ですが、本紹介です☆
ホント、随分してなかったですね(オイ
その間に、いろいろと新しいものにハマりました。
レンタルマギカとか(猫屋敷さん(諏訪部さん♪)かっこよいですぅ~)百鬼夜行抄とか、伊坂幸太郎さんとか(『魔王』の犬養氏は個人的に大森南朋さんだと思うんですが・・・サンデーの解釈だと、やたらと某人形使い氏に似てますよね)
あと、トリブラ漫画連載では、ついに最恐黒キャラのブラザーマタイが登場!
個人的には、やたらと活躍しそうな雰囲気マンマンのアントニオも気になりますが・・・
まあ、そんな話は機会と私の体力(え)があれば、おいおいするとして。
そろそろライトノベルに戻りたいなあと思いつつ、
今回も、そうなような、そうじゃないような本を紹介♪


『甘栗と金貨とエルム 』太田忠司著、角川書店

甘栗→主人公の苗字
金貨→依頼の報酬
エルム→依頼人のあだ名
という感じのタイトルのお話。
突然亡くなった父親の代わりに、探偵の仕事をすることになった主人公、甘栗晃。
しかし、父の残したメモ書きはナゾだらけだし、
依頼人は、生意気な小学生!
周囲の人にも助けられながら、少年は成長していくわけですよ。

さらに、彼は高校を辞めてしまうわけですが、
そんな彼を高校に引き戻そうと、友人(男)が何度も彼にプッシュ!
二人の仲むつまじさも、そういう人にはたまらないとかそうじゃないとか(笑)

まあ、それはともかく;


このテの青春系ミステリには、
主人公が、必要以上に(あくまで私的基準ですが)悩んだりして、
読んでる側からすれば「はやくいけよ!」と焦らされたりすることもあるわけなんですが。
この話はそんなこともなく。
むしろ、時には大人ではないことがイイ方向にはたらいたり、
大胆な行動に出られたりするわけです。そこがまた爽快でした☆

著者は、新宿少年探偵団シリーズで生々しい話が印象的だった(これもあくまで私的基準ですが)太田忠司さん。
ですが、これはまったくそんなこともなく、さわやかな話でした。

ちなみに私は・・・
みのさんよりタモさん派ですかね。
(読めば分かります。多分。。。)

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「おいコラ、ナニ突っ立ってんだ。さっさと行くぞ。」

すっかりおとなしくなった蛮が、いつの間にやら銀次の後ろに立って言った。

「ああ、蛮ちゃん、それで?どうだった?」
「いいから、さっさと行くぞ。」
「あああっ、ちょっとお、まってよう、蛮ちゃーんっ!」

どこか分が悪そうな蛮に、事の真相を悟りつつ、銀次は慌てて早足の蛮のうしろを追いかけた。
と、思った拍子だった。銀次は、ふと自分たちが背を向けた人物に振り返った。

「ところでさ、」
「ん?」
「そういう士度は、どーしてこんなトコにいるの?士度も赤屍さんに連れてこられたの?」
「赤屍さん?」
「あっ、えーっと、大王だよ、大王。」
「さあな。俺の場合はどうだか。」

返事はそっけなかった。しかし、それでも銀次は大して気にしなかった。

「でも、好きでこんなところにいるわけじゃないんだよね?迎えは?マドカちゃんは、士度を迎えに来ないの?」

「・・・・さあな。」

ことさらに表情を消して、男は呟いた。




とりあいず、これにて第6話終了です★
ってぇ、いっても、まだ続きますけど。

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二人のケンカに冷たい口調で言葉を挟んできたのは、先刻から二人が話題にしてきた男だった。
彼は、どこか挑発的な口調で蛮に畳み掛けた。

「そうすりゃ、俺の言ってることが本当かどうか分かるだろ?それに、どっちにしたってここを通らねえで地上に帰る方法なんて、ないんだしよ。」
「おお。いい度胸じゃねえか、そう言うならやってやるさ。」

蛮は、胸倉に掴みかからんばかりの勢いで、そう言った。

「なっなんか、蛮ちゃんノセられちゃってる気が・・・・」

しかし、銀次のそんな冷静な指摘は、蛮には届かなかったようだ。
彼は、憤然とした態度のまま、意気込んで入り・・・・

「ぎぃおえ~っ!!!」

彼の姿がやみに消えた数秒と経たずして、尾を踏みつけられた猫のような悲鳴が、二人の耳に届いた。

「どうやら、ようやっと分かったらしいな。」

あきれてため息をつくと、再び男は腕を組んだ。
その表情は、心なしか、少し満足げだ。
この男にも、士度と同様、蛮に対するちょっとした優越感が嬉しいらしい。

「ねえ、ところでさ、士度?」

気づけば、銀次がまじまじと男を見つめていた。その視線に気づき、男はキョトンとして顔を上げた。

「ん?俺のことか?」
「そうそう。あのさ、この中では何で姿を偽れないの?」
「・・・・さあな。俺はココの事情には詳しくねえから、何とも言えねえが。まっ、大方、大王の企みかなんかじゃねえの?もしくは、性格の悪さがなせる業、とかな。」
「ひえぇ~」

銀次は、なんとも情けない悲鳴を上げた。
(あ、あの赤屍さんならやりかねない・・・・かも?ええっと、でも、赤屍さんって、そういう人だっけ!?)



久々に早々更新☆
っていうか、もうすぐおわりですね、この話。
そのあとは、ど~しよっかなぁ・・・・
そういえば、偶然ですけど、トリブラ連載の方も、もうすぐ終わりなんですよね。おおっとぉ!

たまには、違うものもしてみようかな・・・なんて。。。

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