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トリブラに愛を注ぎつつ、私的おすすめ本の紹介や、読んだ本にまつわるssなど、思いつくままに・・・
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少し前になりますが、
某「逃走中」を見ていて、ふと思い付きまして。

“忍たまで「逃走中」をやったらどうなるんだろ?”

と、いうことで、書いちゃいました。
委員会対抗のサバイバル鬼ごっこ
委員会対抗ということで、
かの予算会議や、サバイバルオリエンテーリングのような、オールキャラ出演…を目指しました。
少なくとも、4年生以上は、全員出てる(はず)。

と、いうことで、よかったら、以下お付き合いくださいませ。

※ご注意
・コミックス46巻(一部47巻)、アニメ17期~18期(現在放送中)程度のネタバレあり。
・43巻の予算会議後の時期を想定。


***************

【鬼はだれ?の段】

それは、あるよく晴れた日のことだった。
「いい天気だね」
「ほんとに」
「今日は午後から何する?」
忍術学園1年は組の乱太郎、きり丸、しんベエは、授業を終え、教室の窓から晴れ渡った空をのんびりと眺めていた。すると。
「大変だ!」
クラスメートの加藤団蔵が、慌てて教室に駆け込んできた。
「どうしたの、団蔵?」
「大変って、何が大変なの?」
「大変だよ」
キョトンとする3人の横で、学級委員長の黒木庄左エ門も、危機感のないのんびりとした声をかけてきた。
「学園長の突然の思い付きで、これから、員会対抗のサバイバル鬼ごっこをやることになったんだ」
「サバイバル?」
「鬼ごっこ?」
「あ、僕たちも行かなきゃ。これから、学園長先生の説明があるんだ」

中庭には、既に全校生徒と先生が集まっていた。
緊張した雰囲気の中、学園長は演台に上り、粛粛と話し出す。
「諸君に集まってもらったのは他でもない。これから、委員会対抗のサバイバル鬼ごっこを行う」
「サバイバル鬼ごっこって、何だろう、雷蔵」
「さぁ」
5年生のはちや三郎と不破雷蔵が、互いに同じ顔を見合わせる。
「ルールは簡単じゃ。委員会単位でチームを作り、制限時間内に鬼に捕まらず逃げきれば勝ち。捕まれば負けじゃ」
「何だ、それじゃあ普通の鬼ごっこと同じだね」
「ただし。委員会対抗ということは、各委員会のメンバーが一人でも捕まれば、その委員会は脱落したものとみなす。
各委員会とも、全員で助けあって逃げきるのじゃ。よいな」
ガヤガヤ
学園長の言葉に、生徒たちがざわつき始めた。
「あぁ。それと、この大会では、武器の使用は禁止じゃ。武器を使った時点で、その委員会は失格となるから、気をつけるように。以上じゃ。何か質問はあるかの」

「学園長先生、質問でーす」
1番に手を挙げたのは、きり丸だった。
「やめておけ、きり丸。ご褒美など期待するな」
どうせまた、学園長のブロマイドとかサインとか、しょーもないものに決まっている。
そう言おうとした土井先生の頭に、学園長の拳がとんだ。
そして、学園長は何事もなかったかのように一言。
「質問を言いなさい、きり丸」
「どうして私が叩かれないといけないんですかっ!」
土井先生は抗議したが、周りの先生たちは、言葉を濁しただけだった。
「この大会、勝ったら何かもらえるんですか?」
「あぁ、ご褒美は出る。勝ち残った委員会には、今期の予算の増額を認めよう

その瞬間、場内がいっきに湧いた。
「よっしゃーっ!体育委員会、大幅に削減された予算を取り戻すぞっ!」
まず最初に威勢よく叫んだのは、体育委員長の6年い組七松小平太である。
次いで、作法委員長の6年い組立花仙蔵が、軽く髪をかきあげ、
「ふっ、ついに作法委員会に好機がやってきたようだな」
「今回の予算会議では、用具委員会から、作法に関する用具の管理権を移せたものの、肝心の研究開発費が取れませんでしたからね」
「そうだ。だからこの勝負、必ず勝って、フィギュアの予算をいただくぞ!」
「おーっ!」
作法委員会はやる気満々だ。

一方、火薬委員会は。
「火薬委員会は、今期予算ゼロですからね」
「あぁ。だからここで予算をとっておかないと…。ちょっと不安だけど」
火薬委員長の5年は組久々知兵助は、不安げに辺りを見回した。
「何しろ、ウチは、6年生がいない上に、人数も少ないからなぁ…」

一方、同じく5年生が委員長を務める生物委員会では。
「予算を取ったら、また新しい虫が飼えますね」
「あぁ。このところ、虫の脱走が多かったせいで、生物委員会が飼育する虫の数が減ってるからなぁ」
すると、1年い組の上之島一平が、ろ組の初島孫四郎を指差して言った。
「お前がちゃんと飼育しないからだぞ、孫次郎」
「そういう一平だって…この前、飼育小屋の掃除、サボってたじゃないか…」
「なにをっ」
二人が喧嘩を始めてしまったので、慌てて委員長の5年ろ組、竹谷八左エ門が仲裁に入った。
「あーこらこら、こんなところで喧嘩はよせ」

そして、“学園一無口な男”6年ろ組中在家長次率いる図書委員会では。
「僕たちは、中在家先輩についていきましょう」
きり丸の言葉に、図書委員たちも一斉に頷く。
「うん。物静かで、冷静沈着な中在家先輩の言うことを聞いてたら、きっとうまくいくよ」
「…ボソボソ」
「おおっ。学園一無口な男、中在家先輩が、何かしゃべっておられる」
「みんな静かに!」
図書委員が耳をすましていると…
「…図書の返却はお早めに…ボソ」
何とも脈絡を得ない発言であった。
「もうそろそろ、延滞者に督促状をださねば…ボソボソ」

そして、各委員会が一致団結している中、早くも一触即発の体制に入っている委員会があった。会計委員会と、用具委員会である。
会計委員長の6年い組潮江文次郎と、用具委員長の6年は組食満留三郎は、仲が悪いのだ。
「この勝負、予算は用具委員会がいただいた!」
「何を!お前にだけは絶対に負けんっ、留三郎!お前なんぞ、すぐに鬼に捕まって終わりだ!」
「言わせておけば…!文次郎、勝負だ!」
「あー 戦うのが大好きなウチの用具委員長が、早くも燃えてるぅ」
「ウチの委員長は、武闘派だから…」
「困るんだよねぇ、無駄に熱血って」
1年の用具委員、しんベエ、下坂部平太、喜三太が順に小声で言った。

そして、各委員会が燃える中、一チームだけ、ノリについていけないところがあった。6年は組の善法寺伊作率いる保険委員会だ。
「伊作先輩、どうしましょう。どの委員会も、予算を取るって盛り上がってますよ」
乱太郎は、不安げに伊作に尋ねた。
「うーん、そうだねぇ。今期は、会計委員長の文次郎の壁があつくて、どこの委員会も思うように予算が取れなかったからね。
ウチも、肝心の必需品や薬代の予算を取りそこねちゃったし」
「では、私たち保険委員会もがんばりましょう」
「うん、無理しない程度にね」

「開始は、金楽寺の鐘が合図、もう一度鳴ったら終了じゃ。では、それまでは各自、作戦会議とする」
「あの、ところで学園長。鬼はだれがするんですか?」
「おぉそうじゃった。鬼は、各委員会の中からクジで決める。では、ひくぞ」
そして、学園長が引いたのは…
「鬼は…会計委員会じゃ!」
その一言で、たちまち辺りは凍り付いた。
「げげっ!会計委員会といえば」
「学園一ギンギンに忍者してるという、6年い組の潮江文次郎先輩のいるところだ」
凍り付く一同に、当の会計委員長が極めつけの一言。
「はっはぁ!勝負あったな各委員会ども!
我々会計委員会が鬼になった以上、予算など、一銭もくれてやるものか!」
「こりゃ、大変なことになったぞ…」
こうして、委員会対抗のサバイバル鬼ごっこは幕を開けたのだった。


*************

はい、本日はここまでです。
お付き合いいただきまして、ありがとうございました。

初っ端から、シリーズもののつもりで、アニメっぽいタイトルまでつけてしまいました

忍たまin「逃走中」て、結局ただの鬼ごっこやん・・・
(しかも、どのへんがサバイバルやねん、という)
はい、ごもっともです;(ナニ
でも、ただの鬼ごっこではなく、
ゲーム中にいろんなトラブルが起きるのが、忍たま・・・ですので。。。

では、もうちょっと続きますので、
よかったら、またお付き合いください。

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