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「委員会対抗のサバイバル鬼ごっこ」編。
第5話「武器がない!の段」をお送りします。
よろしければ、以下にて。
今日は、生物委員会のご登場です。
さてさて。
またここで少し、今更な話を。
話題のドラマCD三の段、聴きましたvv
6は組好きとしては、“伊作の内職に付き合わされる不幸な留三郎”が聴けるという、「同室のよしみの段」は外せないですからね!
さすが今回も豪華
6は組に小平太に、竹谷くんに綾部くんにりっきーなんて・・・
絶対、アニメでは見られない組み合わせ!
しかも、
ふだん意外と絡みの少ない小平太と留三郎が、10分ぐらいずっと絡んでたのが新鮮。
6年生って、意外とペアが決まってて、それ以外の人とはあまり絡みがなかったりするんですよね。
特に、まだ登場して数年しか経ってない留三郎なんかだと。
助太刀厳禁(「用具委員会の段」のCDをご参照あれ)のときの仙蔵との絡みも新鮮でしたが。
小平太に関しても、
二人の結託ぶりが素敵でした。
あと、なんと言っても山田親子の共演が豪華
「対決!山田伝蔵対山田利吉」では、上級生を巻き込んだ素敵な親子対決が聴けたり。
「同室のよしみ」では、山田先生の素敵なナレーションが聴けたりして
・・・そこはもう、新旧ファン問わず「買い」なんじゃないかと。
アニメではまだあまり出番のない竹谷くんが、めちゃくちゃしゃべってたりと・・・
というか、実は竹谷くんのキャラはよくわかってなかったりするので(←今日アップした分でおもいっきり出てるのに
そういうキャラなんだ・・・と妙に納得。
他にも、いろいろあった気がするんですが、
また思い出した時にでも。
ではでは、続きは以下にて。
それでは、前回の続きです↓↓
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【武器がない!の段】
***************
「さて、早くも中盤に差し掛かった委員会対抗のサバイバル鬼ごっこ。
会計委員会は、強豪の中在家長次先輩率いる図書委員会と、立花仙蔵先輩率いる作法委員会を捕まえ、残る委員会は5つとなりました」
庄左ヱ門が、爽やかに実況した。さすがは、あの1年は組にあって、いつも冷静な学級委員長である。
「あと残るは5つか…」
会計委員長の文次郎がため息混じりにつぶやいていると、向こうから会計委員の田村三木ヱ門が走ってきた。
「大変です、委員長」
「どうした田村」
「3年の神崎左門の姿が見当たりません」
「またか」
神崎左門。
通称“決断力ある方向音痴”。
彼は、体育委員会の次屋三之助と1、2を争う天性の方向音痴で、集団行動をしていても、なぜか必ずはぐれる。そのため、迷子の常習犯なのだ。
「全く…この大切なときに、何をやってるんだ、あいつは」
文次郎がぼやいていると、1年い組の左吉が、小声で話しかけてきた。
「委員長、お静かに」
「どうかしたか、左吉」
「アレを」
左吉が静かに指差す先には、数人の生徒の姿があった。
「アレは、生物委員どもじゃないか。あんなところで何してやがる」
生物委員会のメンバーは、草むらに分け入って、何かを必死に捜しているようだった。こんな話が聞こえてくる。
「よーく捜せよ、孫次郎」
「はぁい、竹谷八左ヱ門先輩」
「全く、鬼ごっこの最中に、孫次郎が虫を逃がしたりするから」
「だって…
突然宝禄火矢が飛んできて、びっくりしちゃったんだもん…」
おそらく、それは作法委員長の立花仙蔵が、怒り狂って投げたものなのだろう。
ちなみに、爆発寸前の宝禄火矢が飛んできた瞬間、生物委員長の言葉は「生物委員会、総員退避ーっ!」だった。
「だが、一度引き受けた虫の面倒は最後までみるべし。
あれは、お前の虫だ。
「はぁい」
八左ヱ門の言葉に、1年ろ組の孫次郎が力なげに頷いた、その時。
「そんなところで何をしているのかなぁ、生物委員ども」
背後で鬼の会計委員長の声が響き、一同はぞくりとした。
「げっ…その声は、潮江先輩…」
「生物委員会、確保だ!」
「あぁ~あっさりと捕まっちゃったぁ~」
「ところで、さっきから一体何をしていたんだ?」
「それが、鬼ごっこの最中に、孫次郎が持ってた虫かごをなくしちゃって」
それを聞いて、会計委員たちは呆れ果てた。
「なんで鬼ごっこに虫を連れて行くんだ!」
「だって、今日はお昼から、生物委員会で飼育している虫の散歩をする予定だったから…」
「虫たちも、定期的に運動させてやらないと、いつも狭い虫籠の中にいたのでは、不健康だからな」
生物委員をフォローしてきたのは、生物委員長の八左ヱ門である。
「だからって、何も鬼ごっこに連れていくことないと思うけど…」
会計委員の団蔵がボソッとつぶやくと。
「何を言うか団蔵!虫たちの健康管理も、生物委員会に課せられた重要な任務だ」
「竹谷八左ヱ門先輩、何もそんなところで責任強さを発揮しなくても…」
熱く語る八左ヱ門に、団蔵は苦笑いするしかなかった。
「…ところで、その逃げ出した虫って、何なんですか?
「まさか、またミイデラゴミムシとかカメムシ越冬隊とか、そういう面倒な虫じゃないでしょうね」
そう。生物委員会の飼育する虫の脱走には、毎度、迷惑をかけられてきている。
今期の予算委員会でも、生物委員会が“兵器”として持ち込んだカメムシの瓶が割れ、カメムシの大脱走が起こった。ウワサによると、その時のカメムシは、そのまま予算会議場となった安藤先生の部屋の片隅に住み着いたとか、そうじゃないとか。
しかし、今回に関しては、違ったようだった。
「いや、今回行方不明になったのは、そういう虫じゃない。もっと貴重で、ありがたい虫なんだ」
「貴重でありがたい虫?」
会計委員たちが、頭を捻っていると。
「竹谷先輩、いました!」
生物委員3年の伊賀崎孫兵が、虫カゴを手に駆け戻ってきた。
「よし。よくやったぞ孫兵」
孫兵にねぎらいの言葉をかける八左ヱ門の横から、文次郎が虫カゴを覗き込んだ。
「ん?一体どんな虫だというんだ?」
すると、そこにいたのは…
「何だ、ただの鈴虫じゃないか」
「ただの鈴虫ではありません、潮江先輩」
「これは、生物委員会が代々飼育して7年」
「御歳7歳を越す、超ご長寿鈴虫の、リンリンです!」
得意げに話す生物委員たちに、文次郎はただ呆れるしかなかった。
「な、何でそんな虫を、後生大事に飼育する必要があるんだ…?」
「何をおっしゃいますか、会計委員長!
一度引き受けた虫の世話は最後までみる。それが、生物委員会の務めですから!」
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いつもより短いですが、一度に全部アップすると、相当な長さになるみたいなので、
今回は、ここでいったん終了です。
ここまでお付き合い頂きまして、ありがとうございました。
後半は、そのうち。
・・・なんか、前半だけ見ると、タイトルと中身が全く関係なk・・・
・・・っていうか、普通に考えて、鈴虫が7年も生きるわけないよな。。。
それに、昼間に散歩させるて・・・
一体どうなっているんでしょう、生物委員会(苦笑)自分で書いてて、謎・・・