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トリブラに愛を注ぎつつ、私的おすすめ本の紹介や、読んだ本にまつわるssなど、思いつくままに・・・
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引き続き、

委員会対抗のサバイバル鬼ごっこ

第4話「穴掘り厳禁の段」

をお送りしてます。

もうそろそろ、長期戦の予感がしてきたのは、私だけじゃないでしょうか・・・?

本日は、作法委員会VS用具委員会?
・・・もとい。
作法委員長vs用具委員会のよい子たち
な感じになっております
(お約束・・・?)
よかったら、お付き合いのほどを。


さてさて。ここで、めちゃ今更な話を少し。

アニメは、18期が終わり、実写化に続き、アニメ映画の公開も決まったりと、
けっこうニュースが続きましたねvv
実写は1,2巻+45巻。
アニメ映画は37巻。

・・・45巻て、6年生は焙烙バレーしかしてないんですけど・・・
・・・37巻て、用具委員が3人(しかも1年生!)しかいないんですけど・・・
※食満先輩と作兵衛くんは40巻登場。
(でも、最初に文次郎氏が、昆虫採集(※1年生の宿題)してるところは好きvv)
(それに、伊作先輩が昆奈門氏と出会う話だしvv)

まあ、その辺は、適度に割り増しを期待してもいいですよね
だって、アニメ映画のタイトルは「全員出動」なんだし。

・・・実写版、風魔の与四郎先輩は出るんだろうか(そこは難しそう?
・・・実写版、照星さんは出るんだろうか(そこはやっぱり、乱太郎が主人公だし、虎若がおいしいトコもってくのは・・・って話なんだろうか?でも、このラストの虎若くんの活躍は、ステキすぎです。)
・・・そもそも、45巻にどこまで添うのかも謎。

それに、やっぱり実写版の敵、ドクササコ&ウスタケじゃなくて、ドクタケになってる(?)みたいですし。
可愛そうに(苦笑)どす部下の白目さん(笑)以下、ドクササコとウスタケの皆さん。
それから、万寿烏氏と土寿烏氏も。
みんなあんなに頑張って走ったのに。
(あと、ドクササコのすご腕忍者は、実は結構かっこいいかもとか思ってたりする。余談ですが。)

・・・てことは、各学年は、どのドクタケ忍者と戦うんだろうか。
その辺からも、ドクタケの上下関係が(苦笑)


・・・疑問はつきません。
でも、気になるけど、見に行くほどでもない気もしたり(←なぬ。




ではでは、
脱線しましたが、続きは以下にて。


それでは、前回の続きです↓↓


***************

【穴掘り厳禁の段】

「ん?あっちで何か音がするな」
音に気付いて、留三郎が言った。
「本当ですね」
「行ってみよう」
「はい」
好奇心にかられて留三郎と作兵衛が駆け出した。1年ろ組の下坂部平太が続き、遅れてしんベエと喜三太も後を追う。
「あぁ、待ってくださいよ、食満せんぱーい」

そして。
「あれは」
「作法委員会じゃないか」

音のする方に来てみると、そこでは、作法委員会のメンバーが穴を掘っていた。
「この音は、作法委員会が落とし穴を掘っている音だったんですね」
作兵衛の言葉に頷くと、留三郎は、作法委員長の6年生立花仙蔵のもとへ歩み寄った。
「何だ仙蔵、こんなところにいたのか」
「ああ、留三郎か」
「こんなところで何をしているんだ」
「見ての通りだ。トラップつまり、罠を仕掛けているのさ」

「罠?一体何のために?」
「そりゃあ当然、会計委員会や他の委員会の足止めをするためだ」
仙蔵の言葉に、作兵衛と平太がこっそり言った。

  「でも、確かこの鬼ごっこって、武器の使用は禁止なんじゃ」
  「武器はダメで罠はいいなんて」
  「ものすごい屁理屈」

二人の後輩の言葉に留三郎が苦笑いしていると、仙蔵がふと何かに気付いて言った。
「ん?ところで、お前がいるということは、もしや、あの二人も来ているということか?」
「あの二人?」
留三郎が首を傾げた時ー
「せんぱーいっ!立花先輩~」
彼方から、無邪気な一年生の声がした。それを聞くや、仙蔵が露骨に嫌そうな表情になる。
「げっ福富しんベエと山村喜三太
やってきたのは、かの一年は組のよい子たちだった。
実は、しんベエと喜三太は全く気付いていないことなのだが、仙蔵はこの二人がなぜか苦手なのだ。
いつもは学園一冷静な男と言われる彼も、この二人が絡むと冷静さを失い、任務にも失敗してしまう。
にも関わらず、当の二人は、仙蔵のことをとても慕い、機会があれば手助けしたいと思っているのだ。
そう、今もまた

「立花先輩~こんなところで何してるんですか?」
「あ、もしかして、潮江先輩をギャフンと言わせるための罠を?」
「だったら、僕たちもお手伝いします!」
目をキラキラと輝かせながら近付く二人に、仙蔵は顔を引きつらせた。
「わっ、すり寄るな二人とも!だいたいお前たちは用具委員会だろうが。私に構わず留三郎の言うことに従え!」
「て、言ってますけど、食満先輩」
「僕たち、立花先輩をお手伝いしたいんですけど、いいですか?」
と、しんベエと喜三太が留三郎にきくと。
「うむ、そうだな。今は近くに文次郎もいないようだし。よし、二人とも、仙蔵を手助けしてやれ」
「わーい」
「やったぁ」
喜ぶ二人の姿を見て、仙蔵は頭を抱えた。
「本気で恨むぞ留三郎」
しかし、仙蔵としんベエ&喜三太の関係など何も知らない留三郎は、キョトンとした顔で、
「ん?何だ仙蔵、どうかしたか?」
いや、なんでもない」
もはや説明する気も失せたらしい。仙蔵は、あきらめて、無邪気に喜ぶ二人に言った。
「あぁ、じゃあ二人とも、そっちで、喜八郎の穴掘りを手伝ってやれ」
「は~いっ!」
スキップをしながら、二人のよい子たちが喜八郎のもとへ向かうのを、仙蔵は不安げに見送ったのだった。

「綾部喜八郎先輩」
「僕たち、立花先輩に言われて来たんですけど」
「何か手伝うことってありますか?」
しんベエと喜三太が問い掛けると、作法委員の4年生喜八郎は、穴掘りをやめて顔を上げた。
綾部喜八郎。
通称、穴掘り小僧

天才的トラパーとの異名をとる彼は、落とし穴などの罠の仕掛け人としては、プロフェッショナルといっても過言ではない。
しかし、何かと落とし穴を作って学園中を穴だらけにしているという困り者でもある。そのうえ、本人は普段からマイペースで飄々としていて、何を考えているのかわからない。
「う~ん、そうだな。じゃあ、そこに、穴を掘った分の土が盛り上げてあるから、見つからないように隠しといて」
「は~い」
しんベエと喜三太は仲良く頷いた。

「随分と土の量が多いんですね」
「ああ、そこには、とびきりの罠を仕掛けたからね。六年生の先輩もびっくりの、とんでもない落とし穴さ~」
おどかすような口調で喜八郎は言う。
「そ、そんな凄い落とし穴なんですか
「うん。だから、先輩方より先に、君達が落ちないよう、気をつけるんですよ」
「は~い!」
仲良く手を挙げたあと、二人はこっそり囁きあった。
「凄い落とし穴があるなんて」
「ちょっとドキドキしちゃう」
と、その時、喜三太が穴の近くで何かを見つけた。
「あれ?こんなところに、木の葉が落ちてる」
「なんでこんなところに」
「とりあえず、拾っとこう」
「うん、そうだね。ゴミはきれいに掃除しないと」
「うんうん。その方が、立花先輩もきっと喜ぶよ」
二人は、ニッコリと微笑みあった。

そして。
「よし。これで全ての罠が仕掛け終わったな」
「あとは、ほかの委員会の連中が来るのを待つばかりだ」
仕掛けが無事終わり、仙蔵が満足そうに辺りを見回していると、罠を仕掛けた一帯のど真ん中で、無邪気に手を振る一年生の姿が目に入ってきた。
「立花先輩~」
しんベエと喜三太である。
かすかに嫌な予感を感じながら、仙蔵は二人に呼びかけた。
「おい、そんなところで何をしている、二人とも」
「ゴミ掃除、無事に終わりましたー」
「ん?ゴミ掃除?そんなものは頼んでいないがまぁいい。二人とも、早くこっちへ来い」
「はーい」
笑顔で二人が歩き出したのを見るや、仙蔵の鋭い声がとんだ。
「あ、馬鹿!気をつけろ!そこには私が仕掛けた罠があるんだぞ」
「え?どこ?」
のんきな顔で、二人が辺りを見回す。注意を受けたにもかかわらず、全く警戒心はゼロだ。
仙蔵は、呆れて言った。
「ったく。危ないから、そこで待ってろ」
ため息を一つつくと、仙蔵は二人のもとへ向かって歩き出した。
しかし、その姿を見て、喜八郎は首を捻った。
「あれ?立花先輩は平然と進んでいくけど、確かあそこには、とびきりの落とし穴を仕掛けたはずなんだけどなぁ
まぁいっか。ちゃんと目印も置いといたし」
喜八郎のつぶやきなど知らず、仙蔵は慎重に歩み進める。
「全く、世話のやける
ほら、こっちだ。来い」
「ありがとうございますっ、立花先輩!」
仙蔵が踏み出した時。

どごぉんっ!

「ぎゃあぁーーっ!」
激しい炸裂音が響き、仙蔵の姿が宙を舞った。そのまま、しんベエと喜三太を道連れにして彼方へと飛んでゆく。
どうやら、喜八郎の言うとびきりの落とし穴にはまってしまったらしい。
「立花先輩っ!?」
まさかの委員長の事故に、作法委員たちから戸惑いの声が上がる。
そんな中で、喜八郎だけが、一人マイペースに頭を捻った。
「あっれー?おかしいな。ちゃんと味方にはわかるように、罠のサインを置いといたはずなんだけど?」

そして。
一方こちらは、委員会の捕獲に意気込む会計委員たちである。
「よし、次は火薬委員会だっ!」
「「「おーっ!」」」
文次郎が、高らかに宣言した、その時。
「ぎゃあぁぁぁぁっ!」
彼方から、悲鳴が聞こえてきた。
「ん?何だ?」
「委員長、何かが飛んできます」
ドサッ!
何かは、まさに文次郎たちの目の前に着地した。

「これは仙蔵じゃないか」
文次郎が、驚きの声を上げる。
「どうしたんだ仙蔵、そんな真っ黒で」
誰にやられた?もしやくせ者か?、と警戒心を募らせる文次郎を前に、仙蔵は呟いた。
「なぜだなぜ味方である私が、罠にはまるのだ。ちゃんと木の葉の目印にしたがって歩いていたはずなのに」
すると、一緒に飛ばされてきたしんベエが、無邪気な顔で一言。
「あれ?立花先輩。それってもしかして、この木の葉ですか?」
そう言ってしんベエが差し出した木の葉を見るや否や、仙蔵の眉がピクリと動いた。
どうして、お前たちが、それを持っているんだっ?」
「僕たち、てっきり、ゴミだと思って」
「掃除しちゃいました」
その瞬間、仙蔵の中で、何かがブチリと音をたてて切れた。
もぉ許さんっ!」

ドゴォンッ!ドゴォンッ!ドゴォンッ!

怒り狂った仙蔵は、しんベエと喜三太に向かって、宝禄火矢を投げまくった。
逃げ回る二人。
追う仙蔵。
そこには、学園一冷静な男の姿など見る影もない。
投げているのが、自分が切磋琢磨して作った大切な宝禄火矢だということを忘れ、ましてや、この鬼ごっこ中は武器の使用が禁止だということなど、全く頭になく・・・仙蔵は、ひたすら目の前の二人に怒りをぶつけていた。
「「わーっ ごめんなさーい!」」
「これで、何度目だと思ってるんだ!毎度毎度、邪魔ばかりして!」
「悪気はなかったんですぅ!」
「悪気であんなことされてたまるかーっ!」

この風景を近くで見ていた会計委員会は、呆れてものも言えないようだった。
何だ、アレは」
「さぁ。わかりかねます」

後に、作法委員会が罠を仕掛けた一帯は、本人たちでさえ踏みこむことのできない危険地帯になってしまったという。




***************

はい、本日はここまでです。
ここまでお付き合いいただきまして、ありがとうございました!

アニメではすっかりお馴染みの、「厳禁」に挑戦してみてしまいました

彼を見ていると、5年後には、1年い組の伝七はこうなっちゃうんだろうか、と思ってしまいます。
だって、同じ作法委員会だし。
いや、いっそ、1年生の時点で、二人の厳禁シリーズがあってもいいかも?
しんべヱと喜三太の役回りは、1年ろ組の鶴町伏木蔵と下坂部平太あたりとかで・・・




 

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