トリブラに愛を注ぎつつ、私的おすすめ本の紹介や、読んだ本にまつわるssなど、思いつくままに・・・
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前回に引き続き、忍たまということで。
「委員会対抗のサバイバル鬼ごっこ」
を書いてみました
第2話「鬼ごっこが始まったの段」です。
よろしければ、おつきあいください。
アニメの方は、本格的に再放送に入りましたね。
第6期には6は組が出ていないので、少々寂しくもありますが、
先日から、
記念すべき6年生初登場の回のようなので(多分)、やっぱり楽しみにしてますvv
ていうか、六年生の服の色、違っ!
みんな微妙にキャラ定まってないしっ!
中在家先輩、声が若干高くてしゃべるスピードも速いし。
なんか、ドラマCDの図書委員会の段で
「もうちょっとはっきりしゃべってください」と後輩から言われたときの声に、なってる気が。
七松先輩は、なんか微妙にノリが違うし。
(あれだけハイテンションでしゃべってて、「いけいけどんどーんっ!」て一回も言ってないのも、なんかめずらしい・・・)
立花先輩は・・・まぁ。
しんべヱと喜三太とのからみで、どこまで崩れるんでだろうか。
ちょっと気になる。
ではでは、話が脱線してしまいましたが、
以下、よかったらどうぞ。
では、前回の続きです↓↓
***************
【鬼ごっこが始まったの段】
学園長の突然の思い付きで始まった、委員会対抗のサバイバル鬼ごっこ。
各委員会が開始に向け、着々と準備を進める中、鬼になった会計委員会では…
「いいか、我らが会計委員会以外は、全員ヘタレだと思え!」
会計委員長の潮江文次郎が怒鳴っていた。
「委員長、気合い入ってますね」
1年は組の加藤団蔵は、3年の神崎左門に小声で話し掛けた。
「だって、学園一ギンギンに忍者してる潮江先輩だからな。時間内に全ての委員会を捕まえて、実力を見せたいんだよ」
「他の6年生が、みんな敵になったようなものですしね」
「そこっ、何をコソコソ話している!今は作戦会議の途中だぞ」
「は、はひ…」
文次郎の叱責にビクリとした二人に代わって、声を上げたのは、4年ろ組の田村三木ヱ門だ。
学園長の突然の思い付きで始まった、委員会対抗のサバイバル鬼ごっこ。
各委員会が開始に向け、着々と準備を進める中、鬼になった会計委員会では…
「いいか、我らが会計委員会以外は、全員ヘタレだと思え!」
会計委員長の潮江文次郎が怒鳴っていた。
「委員長、気合い入ってますね」
1年は組の加藤団蔵は、3年の神崎左門に小声で話し掛けた。
「だって、学園一ギンギンに忍者してる潮江先輩だからな。時間内に全ての委員会を捕まえて、実力を見せたいんだよ」
「他の6年生が、みんな敵になったようなものですしね」
「そこっ、何をコソコソ話している!今は作戦会議の途中だぞ」
「は、はひ…」
文次郎の叱責にビクリとした二人に代わって、声を上げたのは、4年ろ組の田村三木ヱ門だ。
「委員長、我々が捕まえなければならない委員会は、全部で7つです。どの委員会から攻めますか」
「そうだな…。この中で、おそらく一番厄介なのは体育委員会だ。
「そうだな…。この中で、おそらく一番厄介なのは体育委員会だ。
奴らは、普段から委員長の小平太のいけどんマラソンに付き合わされているから、全員体力には自信があるはずだ。見つけても、逃げられてしまうかもしれん。
奴らには、それなりの策が必要だな。
だがその一方で、敵の数にも入らんような委員会もある。…保険委員会だ」
「保険委員会といえば、不運な生徒が集まるところですからね」
「あぁ。手始めに、奴らを捕まえて弾みにしよう。
だがその一方で、敵の数にも入らんような委員会もある。…保険委員会だ」
「保険委員会といえば、不運な生徒が集まるところですからね」
「あぁ。手始めに、奴らを捕まえて弾みにしよう。
好都合なことに、奴らは今まさに、我々の目と鼻の先にいるわけだしな」
断言した文次郎の視線の先で、草むらが微かに揺れた。それを確認すると、彼は声をひそめる。
「見ろ、奴らはどうやら、忍たま長屋の方へ向かうようだ」
「でもいいんですか、委員長。まだ開始の鐘は鳴ってませんが」
「かまわん。忍者の世界には、こういうこともあるんだ」
草むらの向こうの人間に気付かれないよう、細心の注意を払いながら、文次郎は静かに近づいた。
そして。
「それ、保険委員会ども!全員捕まえたぞ…あれ?」
しかし、先程まで確かに人の気配があったはずの草むらには、誰の姿もなかったのだった。
果たして、保険委員など最初からいなかったのか?
いや。
確かに、文次郎の予想通り、そこには先刻まで、保険委員がいた。
しかし。
「いててて…」
文次郎に捕まる寸前で、誰かに助けられたのだ。
そして、その救世主は言った。
「敵の前で堂々とシッポを振る忍者が、どこにいる。そんなに捕まりたいのか、伊作くん」
声は、暗闇の中から聞こえてきた。
どうやら、その人物は、保険委員が見つからないよう、どこかの穴にでも連れ込んだようだ。
伊作が目を凝らしてみると、見覚えのある顔がみつかった。
「あ、あなたは…タソカワタレドキ城の忍び組頭、ざっとう・こんなものさん!」
しかし、保険委員長の6年生、善法寺伊作が呼びかけたにもかかわらず、相手はムッとした様子だった。
それを見た後輩たちが、口々に伊作に助け舟を出しはじめる。
「違いますよ、伊作先輩。ざっとう・こんなものさんじゃなくて、なっとう・こなもんさん」
「こなもん?あなもん?」
「違うよ乱太郎。ばけもんさんだ」
「化け物?」
しかしもちろん、どれも当たっていない。
よい子たちの無邪気なボケに、「ざっとう・こんなもの」氏はとうとう痺れをきらせて訂正した。
「いや、どれも外れてるから。私は雑渡昆奈門(ざっとこんなもん)だ。それから、城の名もタソガレドキ城だし。なんか、二つほど城の名を混ぜてないか?」
そう、酷い火傷のあとを包帯で覆ったこの忍者こそ、かの戦好きのタソガレドキ城が忍び組頭であった。
もちろん、本来タソガレドキ城と忍術学園は敵同士である。
断言した文次郎の視線の先で、草むらが微かに揺れた。それを確認すると、彼は声をひそめる。
「見ろ、奴らはどうやら、忍たま長屋の方へ向かうようだ」
「でもいいんですか、委員長。まだ開始の鐘は鳴ってませんが」
「かまわん。忍者の世界には、こういうこともあるんだ」
草むらの向こうの人間に気付かれないよう、細心の注意を払いながら、文次郎は静かに近づいた。
そして。
「それ、保険委員会ども!全員捕まえたぞ…あれ?」
しかし、先程まで確かに人の気配があったはずの草むらには、誰の姿もなかったのだった。
果たして、保険委員など最初からいなかったのか?
いや。
確かに、文次郎の予想通り、そこには先刻まで、保険委員がいた。
しかし。
「いててて…」
文次郎に捕まる寸前で、誰かに助けられたのだ。
そして、その救世主は言った。
「敵の前で堂々とシッポを振る忍者が、どこにいる。そんなに捕まりたいのか、伊作くん」
声は、暗闇の中から聞こえてきた。
どうやら、その人物は、保険委員が見つからないよう、どこかの穴にでも連れ込んだようだ。
伊作が目を凝らしてみると、見覚えのある顔がみつかった。
「あ、あなたは…タソカワタレドキ城の忍び組頭、ざっとう・こんなものさん!」
しかし、保険委員長の6年生、善法寺伊作が呼びかけたにもかかわらず、相手はムッとした様子だった。
それを見た後輩たちが、口々に伊作に助け舟を出しはじめる。
「違いますよ、伊作先輩。ざっとう・こんなものさんじゃなくて、なっとう・こなもんさん」
「こなもん?あなもん?」
「違うよ乱太郎。ばけもんさんだ」
「化け物?」
しかしもちろん、どれも当たっていない。
よい子たちの無邪気なボケに、「ざっとう・こんなもの」氏はとうとう痺れをきらせて訂正した。
「いや、どれも外れてるから。私は雑渡昆奈門(ざっとこんなもん)だ。それから、城の名もタソガレドキ城だし。なんか、二つほど城の名を混ぜてないか?」
そう、酷い火傷のあとを包帯で覆ったこの忍者こそ、かの戦好きのタソガレドキ城が忍び組頭であった。
もちろん、本来タソガレドキ城と忍術学園は敵同士である。
しかし、この忍び組頭に関してだけは、話が別だった。
彼は、過去に戦場で負傷したところを伊作に助けられた経緯があり、以来、伊作や忍術学園に何かと好意を寄せているのだ。
彼は、過去に戦場で負傷したところを伊作に助けられた経緯があり、以来、伊作や忍術学園に何かと好意を寄せているのだ。
とはいえ、もちろん一筋縄でいかない人物ではあるのだが。
「もう何度も会っているんだから、そろそろ名前くらいちゃんと覚えたらどうだ。
「もう何度も会っているんだから、そろそろ名前くらいちゃんと覚えたらどうだ。
それから、敵の前を通る時は、もう少し気をつけろ」
「いやぁ、でも、開始の鐘はまだ鳴ってなかったですし」
伊作が笑ってごまかすと、彼を助けるように、同じ保険委員の1年ろ組鶴町伏木蔵と乱太郎が口を挟んできた。
「伊作先輩は、僕が忍たま長屋に忘れ物をしたから、一緒に取りに行ってくれたんです」
「それで私たちも、なるべくバラバラにならない方がいいということで、一緒に来たんです」
「後輩に慕われるのはいいが、お前、やっぱり忍者に向いてないんじゃないのか」
昆奈門の言葉に、伊作はまじめな顔で頷く。
「よく言われます。しかし、そんなことより」
「軽く流したな」
「どうして、あなたがこんなところにいるんですか。ここは、忍術学園の中ですよ」
「ちゃんと許可ならもらったさ。門のところでサインを書いたからね」
その瞬間、全員の頭に、同じ風景が浮かんだ。事務員の小松田秀作の姿だ。
「いやぁ、でも、開始の鐘はまだ鳴ってなかったですし」
伊作が笑ってごまかすと、彼を助けるように、同じ保険委員の1年ろ組鶴町伏木蔵と乱太郎が口を挟んできた。
「伊作先輩は、僕が忍たま長屋に忘れ物をしたから、一緒に取りに行ってくれたんです」
「それで私たちも、なるべくバラバラにならない方がいいということで、一緒に来たんです」
「後輩に慕われるのはいいが、お前、やっぱり忍者に向いてないんじゃないのか」
昆奈門の言葉に、伊作はまじめな顔で頷く。
「よく言われます。しかし、そんなことより」
「軽く流したな」
「どうして、あなたがこんなところにいるんですか。ここは、忍術学園の中ですよ」
「ちゃんと許可ならもらったさ。門のところでサインを書いたからね」
その瞬間、全員の頭に、同じ風景が浮かんだ。事務員の小松田秀作の姿だ。
想像の中の彼は、昆奈門に「入門票にサインをお願いします」とにこやかに言っていた。
「小松田さんてば、相変わらず…」
「敵の忍者をやすやすと引き入れるなんて…」
乱太郎と3年の三反田数馬の顔に、苦い笑みが浮かぶ。
「で、昆奈門さんは、どうして忍術学園に?」「小松田さんてば、相変わらず…」
「敵の忍者をやすやすと引き入れるなんて…」
乱太郎と3年の三反田数馬の顔に、苦い笑みが浮かぶ。
「実は、部下の諸泉尊奈門が、土井半助にどうしても勝ちたいといって城を飛び出してしまってね」
「ほげげーっ!それじゃあ、タソガレドキ忍者が攻めてくるってこと!?」
「それは大変ですね。すぐに先生に知らせないと」
「あぁ、ダメです伊作先輩。私たち、鬼ごっこの最中なんですから」
早速出ていこうと立ち上がった伊作を、慌てて乱太郎が引き止めた。さらに、昆奈門も念を押す。
「君達はここにいたまえ。ここなら、例の会計委員長くんも追っては来ないだろう。ではね」
「ではねって…き、消えた」
そこにはもう、酷い火傷のあとを包帯で覆った忍者の姿などなかったのだった。
「消えましたね」
「大丈夫かなぁ、土井先生」
乱太郎たちが心配そうな顔をしていると、伊作が立ち上がって宣言した。
「このことを、早く土井先生に伝えよう」
早くも、波乱の予感がした。
***************
はい、今回はここまでです。
ここまでおつきあいいただき、ありがとうございました!
アニメとか原作とかご存知の方には、
見たことのあるシーンのオンパレードだったかもしれませんが
どれもステキなシーンですよねvvv(←と、開き直り?
昆奈門さん、結構好きです
森久保さんってのもありますけど、
でも、ドラマCD版の昆奈門さんも、とぼけたおじさんで素敵ですしvv
出てきた当初は、
顔の火傷のあともなく、声も36歳相応といったかんじの、気のいいおじさま。
義理堅く、結構優しくてお茶目な感じの、でも、やるときはしっかりやる方。
森久保さんに代わってからは、
顔の火傷のあとが、原作どおりに描かれるようになって、
「くせ者」らしい、キリッとした忍び組頭になった気がします。
ボケからツッコミ役に転換?みたいな。
(それもそれで素敵)
「鬼ごっこ」の方は、
なかなか終わらないどころか、
けっこう続く予感なんですけど;
・・・とりあえず、がんばりますんで。。。
よろしければ、またおつきあいくださいませ。
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