トリブラに愛を注ぎつつ、私的おすすめ本の紹介や、読んだ本にまつわるssなど、思いつくままに・・・
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「ねえ、蛮ちゃん、帰れないってどういうこと!?何でそんなことしちゃったんだようぅ。」
取りすがる銀次に、蛮は気まずそうに目を逸らして答えた。
それが全てだった。彼は、知っていて銀次の前に姿を現したのだ。
「あの糸巻きの言ったとおりのことだ。俺は、もうお前と一緒には戻れねえ。ここで、一生あの大王のお相手をしなきゃあならねぇんだよ。」
「そんなぁ、ひどいよ蛮ちゃんっ。オレ一人だけ戻ったって、もうゲットバッカーズは続けられないよ。だって、ゲットバッカーズのSは、一人じゃないって意味なんでしょ!?それでも蛮ちゃんが残るって言うのなら・・・・オレにも考えがあるっ!」
「おいおい、オレは何も、好きでここに残りたいっつってるワケじゃ・・・・」
しかし、銀次は蛮の弁明など聞いてはいなかった。
「蛮ちゃんがここに残るって言うなら、オレもここに残るっ!!」
「ダメだっ!絶対にダメだっ!お前は帰れっ、銀次。こんなトコにいたって、お前にできることなんざ何もねえっ!邪魔ンなるだけだっ!」
「そんなことないもんっ。蛮ちゃんに出来るなら、俺にも出来るっ!」
「じゃあ、お前はあのクソ魔王の相手が出来るってのか?」
「う゛っ・・・・」
蛮のナイスな問いに、さすがの銀次も言葉を失った。
「でっできる・・・・に決まってンじゃん。あの赤屍さんの相手でしょ。今までだって、散々やって・・・・」
銀次は、冷や汗をタラタラ掻きながら、必死に言葉を紡ぎだした。しかし、さすがに蛮と目を合わせられない。
そして、銀次のそんなよそよそしい態度を、蛮は決して見逃さなかった。
「ほらな、やっぱりだ。いいから銀次、お前さっさと帰れ。今ならまだ間に合うは―」
「そんなに彼を返してほしいのですか?」
最後の発言の主は・・・もちろん・・・?
さて。非常に遅咲きではありますが。
私も、5万ヒット(間近)企画に参戦させていただきました。
しかも、何気にトリブラオンリーな~んて、無謀なことしちゃったり・・・
しかし、もちろんトリブラ以外の項目をふやしていただいてもちろんオッケーなので、
どうぞみなさん、
よろしくお願いします(ぺこりっ!
ちなみに、トリブラ以外でお勧めは・・・(何勝手に誘導しておるかお主はっ!
実は、トリブラより先にハマッたのはテニプリであったり・・・
(私の諏訪部さん好きは、ラジプリ由来だったりします。)
あと、最近のちょっとしたマイブームは、コナンとまじっく快斗でして。
快斗を軸にしながら、FBIと黒の組織の対決を描く・・・なんてのも、おもしろそうかな、と。
特に、ベルモットの変装の師匠はあの人ですから。
快斗とベルモットは、なにやら関係があってもおかしくないですよねvv
と、いう感じなので。
皆様、ふるってご参加いただけると嬉しいでございます
(・・・ただし、非常に申し訳ないですが、
これだけはお願いしておきたいのです。
ごめんなさい。CPはノーマルのみでお願いします・・・)
取りすがる銀次に、蛮は気まずそうに目を逸らして答えた。
それが全てだった。彼は、知っていて銀次の前に姿を現したのだ。
「あの糸巻きの言ったとおりのことだ。俺は、もうお前と一緒には戻れねえ。ここで、一生あの大王のお相手をしなきゃあならねぇんだよ。」
「そんなぁ、ひどいよ蛮ちゃんっ。オレ一人だけ戻ったって、もうゲットバッカーズは続けられないよ。だって、ゲットバッカーズのSは、一人じゃないって意味なんでしょ!?それでも蛮ちゃんが残るって言うのなら・・・・オレにも考えがあるっ!」
「おいおい、オレは何も、好きでここに残りたいっつってるワケじゃ・・・・」
しかし、銀次は蛮の弁明など聞いてはいなかった。
「蛮ちゃんがここに残るって言うなら、オレもここに残るっ!!」
「ダメだっ!絶対にダメだっ!お前は帰れっ、銀次。こんなトコにいたって、お前にできることなんざ何もねえっ!邪魔ンなるだけだっ!」
「そんなことないもんっ。蛮ちゃんに出来るなら、俺にも出来るっ!」
「じゃあ、お前はあのクソ魔王の相手が出来るってのか?」
「う゛っ・・・・」
蛮のナイスな問いに、さすがの銀次も言葉を失った。
「でっできる・・・・に決まってンじゃん。あの赤屍さんの相手でしょ。今までだって、散々やって・・・・」
銀次は、冷や汗をタラタラ掻きながら、必死に言葉を紡ぎだした。しかし、さすがに蛮と目を合わせられない。
そして、銀次のそんなよそよそしい態度を、蛮は決して見逃さなかった。
「ほらな、やっぱりだ。いいから銀次、お前さっさと帰れ。今ならまだ間に合うは―」
「そんなに彼を返してほしいのですか?」
最後の発言の主は・・・もちろん・・・?
さて。非常に遅咲きではありますが。
私も、5万ヒット(間近)企画に参戦させていただきました。
しかも、何気にトリブラオンリーな~んて、無謀なことしちゃったり・・・
しかし、もちろんトリブラ以外の項目をふやしていただいてもちろんオッケーなので、
どうぞみなさん、
よろしくお願いします(ぺこりっ!
ちなみに、トリブラ以外でお勧めは・・・(何勝手に誘導しておるかお主はっ!
実は、トリブラより先にハマッたのはテニプリであったり・・・
(私の諏訪部さん好きは、ラジプリ由来だったりします。)
あと、最近のちょっとしたマイブームは、コナンとまじっく快斗でして。
快斗を軸にしながら、FBIと黒の組織の対決を描く・・・なんてのも、おもしろそうかな、と。
特に、ベルモットの変装の師匠はあの人ですから。
快斗とベルモットは、なにやら関係があってもおかしくないですよねvv
と、いう感じなので。
皆様、ふるってご参加いただけると嬉しいでございます
(・・・ただし、非常に申し訳ないですが、
これだけはお願いしておきたいのです。
ごめんなさい。CPはノーマルのみでお願いします・・・)
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「―待ちやがれ。」
二人の間に割って入る者がいた。銀次の顔が、うれしそうな色で染まる。
「蛮ちゃーんっっっ!!!」
途端に銀次はタレた。そして、蛮のもとへ駆け寄る。
「蛮ちゃーんっ。もう、心配したんだようぅ。」
そういいながら銀次は、蛮の足元に上機嫌ですりすりした。
ところが、蛮は何も言っては来なかった。
いつもであれば、照れ隠しで罵倒を浴びせたり、拳骨を浴びせて来るはずなのに―
「あれっ?どーしたの、蛮ちゃん?」
銀次は、無邪気なくりくりお目めを、蛮に向けた。
すると、後方から現れた花月が、銀次(タレ)の両脇を抱えて、蛮から引き剥がした。
「えっ?」
「今、やたらと彼に触れてはいけません。彼は、ここの食べ物を食べてしまいました。ですから、もう地上へは・・・・。」
発言を続けようとした花月は、そのまま口ごもった。
「えっ、つまり、蛮ちゃんはもう、オレと一緒に帰れないってこと?そうなの、カヅッちゃん!?」
「えっ、ええ・・・・」
銀次と目を合わせようとしない花月の様子に、銀次は、それが決して嘘ではないことを悟った。
「そっそんなぁ・・・。」
銀次の表情が、見る見るうちに萎んでゆく。
二人の間に割って入る者がいた。銀次の顔が、うれしそうな色で染まる。
「蛮ちゃーんっっっ!!!」
途端に銀次はタレた。そして、蛮のもとへ駆け寄る。
「蛮ちゃーんっ。もう、心配したんだようぅ。」
そういいながら銀次は、蛮の足元に上機嫌ですりすりした。
ところが、蛮は何も言っては来なかった。
いつもであれば、照れ隠しで罵倒を浴びせたり、拳骨を浴びせて来るはずなのに―
「あれっ?どーしたの、蛮ちゃん?」
銀次は、無邪気なくりくりお目めを、蛮に向けた。
すると、後方から現れた花月が、銀次(タレ)の両脇を抱えて、蛮から引き剥がした。
「えっ?」
「今、やたらと彼に触れてはいけません。彼は、ここの食べ物を食べてしまいました。ですから、もう地上へは・・・・。」
発言を続けようとした花月は、そのまま口ごもった。
「えっ、つまり、蛮ちゃんはもう、オレと一緒に帰れないってこと?そうなの、カヅッちゃん!?」
「えっ、ええ・・・・」
銀次と目を合わせようとしない花月の様子に、銀次は、それが決して嘘ではないことを悟った。
「そっそんなぁ・・・。」
銀次の表情が、見る見るうちに萎んでゆく。
「はっ、はい。えーっとっ、それでですねっ、ボクは蛮ちゃんと二人で、ゲットバッカーズっていうのを、やってまして・・・・だから・・・・・・・そのぉ・・・・。」
が、さすがに、正面きっては言えないらしい。
「かっ、返して、ほしいなぁ・・・・なんちゃって☆」
ギロリッ。
「あ、いや・・・そのぉ・・・・・・あの・・・・」
「あなたは、私を退屈させないでいただけますか?」
「え゛え゛!?」
なんだか、ものすごーく嫌な予感がした。
「例えば、」
いきなり、大王は立ち上がった。そして、驚く暇もなく、どこからともなく発生してきた鋭いメスが、空を切った!
「こんなことをすれば、あなたは私を満足させるような相手となってくださるのでしょうか。」
「はいいいいっっ!!!?」
銀次は慌てて飛びのいた。
間一髪、悪意に満ちた凶器は、先刻まで彼が立っていた地面を穿つ。
(やっぱりこの人赤屍さんだあっ。きっと、大魔王になって、よけいに気が狂っちゃったんだあああっ。)
「ほう。どうやらあなたは、彼と同様、私を退屈させない方のようだ。」
大王は、口元を少しほころばせると、高みの台座から飛び降りた。いとも身軽な動作に、銀次は彼から飛びのくとともに、警戒心を強めた。
(どうしよう・・・・こんな時、どうすればいいのっ蛮ちゃん!?)
「では、少し付き合っていただけますか。私を、退屈させないでくださいね。」
刃先が鈍く光った。
―その時だった
が、さすがに、正面きっては言えないらしい。
「かっ、返して、ほしいなぁ・・・・なんちゃって☆」
ギロリッ。
「あ、いや・・・そのぉ・・・・・・あの・・・・」
「あなたは、私を退屈させないでいただけますか?」
「え゛え゛!?」
なんだか、ものすごーく嫌な予感がした。
「例えば、」
いきなり、大王は立ち上がった。そして、驚く暇もなく、どこからともなく発生してきた鋭いメスが、空を切った!
「こんなことをすれば、あなたは私を満足させるような相手となってくださるのでしょうか。」
「はいいいいっっ!!!?」
銀次は慌てて飛びのいた。
間一髪、悪意に満ちた凶器は、先刻まで彼が立っていた地面を穿つ。
(やっぱりこの人赤屍さんだあっ。きっと、大魔王になって、よけいに気が狂っちゃったんだあああっ。)
「ほう。どうやらあなたは、彼と同様、私を退屈させない方のようだ。」
大王は、口元を少しほころばせると、高みの台座から飛び降りた。いとも身軽な動作に、銀次は彼から飛びのくとともに、警戒心を強めた。
(どうしよう・・・・こんな時、どうすればいいのっ蛮ちゃん!?)
「では、少し付き合っていただけますか。私を、退屈させないでくださいね。」
刃先が鈍く光った。
―その時だった
「誰ですか。私の眠りを覚ます方は。」
大王が出てくるなり、銀次は冷や汗を掻きつつ、タレた。
(あ、赤屍さんだ、赤屍さんだあぁっ・・・・。)
「はい、この者が、大王様お気に入りの、美堂蛮に是非とも面会したい、と。」
すっかりとちぢこまってしまった彼の代わりに、花月が大王に取り次いだ。
「ほう、美堂くんにですか。さて、彼に何の用でしょう?」
ギロリ。
大王の切れ長の目が、その瞬間、銀次(タレ)を睨んだ。彼はビクリとする。
「あ゛、あ゛の゛・・・・。
はっ、はじめましてっ!(っていうか、はじめましてですよねっ?)ボクは天野銀次(タレ)です!特技はタレることで・・・・えーっと、そのぉ・・・・。」
またギロリ。
(にっ、にらんでる。にらんでるよぅ。)
「どうぞ。」
銀次がおびえていると、大王が笑顔で言った。
どうやら、続けてください、と促されてしまったようだ。
大王さま再登場。
銀ちゃんは、果たして無事に蛮ちゃんと会えるのか!?
さて。ここで一つお知らせをば。
紳士な(???)魔術師が絶賛活躍中の、『注釈書』。昨日、続きをアップしていただきました♪
ここへ来たついでに、覘いていっていただけると、幸いです。
大王が出てくるなり、銀次は冷や汗を掻きつつ、タレた。
(あ、赤屍さんだ、赤屍さんだあぁっ・・・・。)
「はい、この者が、大王様お気に入りの、美堂蛮に是非とも面会したい、と。」
すっかりとちぢこまってしまった彼の代わりに、花月が大王に取り次いだ。
「ほう、美堂くんにですか。さて、彼に何の用でしょう?」
ギロリ。
大王の切れ長の目が、その瞬間、銀次(タレ)を睨んだ。彼はビクリとする。
「あ゛、あ゛の゛・・・・。
はっ、はじめましてっ!(っていうか、はじめましてですよねっ?)ボクは天野銀次(タレ)です!特技はタレることで・・・・えーっと、そのぉ・・・・。」
またギロリ。
(にっ、にらんでる。にらんでるよぅ。)
「どうぞ。」
銀次がおびえていると、大王が笑顔で言った。
どうやら、続けてください、と促されてしまったようだ。
大王さま再登場。
銀ちゃんは、果たして無事に蛮ちゃんと会えるのか!?
さて。ここで一つお知らせをば。
紳士な(???)魔術師が絶賛活躍中の、『注釈書』。昨日、続きをアップしていただきました♪
ここへ来たついでに、覘いていっていただけると、幸いです。
今度は、花月のほうが考え込む番だった。
「・・・・もしやそれは、美堂蛮のことですか?」
花月がそう言うや否や、銀次(タレ)の表情が、ぱあっと明るくなった。
「そうそう、その蛮ちゃんだよ~。オレは、蛮ちゃんを探してここまで来たんだ。ねえねえ、カヅッちゃんは、蛮ちゃんがどこにいるか、知ってるの?」
「ええ。ですが、彼はもう・・・・」
事態が事態だけに、この青年にどう告げるべきか迷っていると、銀次はひょいっと舟に乗り込んだ。
「いいよ。それじゃあ、そこに連れて行って!オレは、蛮ちゃんに会いに来たんだから。」
「そうですか・・・・―では。」
ニコニコと花月を見つめる銀次に、微かな罪悪感を覚えながら、花月は静かに舟を漕ぎ出した。
美堂蛮のいる、―地獄の島へ向かって。
次回、魔王様再び登場!
実は、もうそろそろ折り返し地点に辿り着きつつあります・・・・
「・・・・もしやそれは、美堂蛮のことですか?」
花月がそう言うや否や、銀次(タレ)の表情が、ぱあっと明るくなった。
「そうそう、その蛮ちゃんだよ~。オレは、蛮ちゃんを探してここまで来たんだ。ねえねえ、カヅッちゃんは、蛮ちゃんがどこにいるか、知ってるの?」
「ええ。ですが、彼はもう・・・・」
事態が事態だけに、この青年にどう告げるべきか迷っていると、銀次はひょいっと舟に乗り込んだ。
「いいよ。それじゃあ、そこに連れて行って!オレは、蛮ちゃんに会いに来たんだから。」
「そうですか・・・・―では。」
ニコニコと花月を見つめる銀次に、微かな罪悪感を覚えながら、花月は静かに舟を漕ぎ出した。
美堂蛮のいる、―地獄の島へ向かって。
次回、魔王様再び登場!
実は、もうそろそろ折り返し地点に辿り着きつつあります・・・・