トリブラに愛を注ぎつつ、私的おすすめ本の紹介や、読んだ本にまつわるssなど、思いつくままに・・・
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って、ウワサになったのはいつことやねんっ!って話なんですけどね;
本屋さん大賞も受賞したベストセラー作品、伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』、完読しました。おもしろかった~
いや、最初はなかなかエンジンかけるの難しかったですけどね。いやいや、最初の50ページくらい過ぎれば後は何のそのですよ。後はすぐです。ちゃっちゃと読めちゃいます
・・・・ってわけでもなかったかもしれませんけどね(え)
まあ、とりあいず内容を軽く説明してみますと、首相暗殺の濡れ衣をかけられた主人公、青柳雅春が、警察の手からひたすら逃げるお話です。
まあ、いわゆる「逃走劇」ってやつですよ。
ただ、一般的な「逃走劇」と違うのは(これは、伊坂さん自身も「ダヴィンチ」のインタビューでおっしゃってましたが)、黒幕が最後まではっきりとは明かされないままだということ。
ふつう、「逃走劇」というと、背後に大きな組織がいて、実はそこのボスが社会的にもわりと有名な人で、そいつが誰なのか?というのがラストになって明かされる。そいつを暴くことによって、主人公も濡れ衣であったことが証明できて、はい!めでたしめでたしっ!って感じですよね?
そうじゃないんです。
たしかに、主人公をハメたやつってのは、大きな組織に違いないんですが、それがどんな組織なのかはわからないまま。主人公も、むやみに詮索しようとはしません。
なので、この本の主題は、「逃げること」そのものなのです!
・・・なんか、ものすごい「消極的」な話に思えてきたんじゃありませんか?
っていうか、主人公なんだから、真面目に敵と対峙しろよ(笑)なんてツッコミもあるかもしれませんが。
いや、そうじゃないんですよ・・・
そういうのが、メインじゃないんです、この話。なので、そういうことを期待された方には悪しからず・・・
まず、びっくりしたのは、主人公が「逃走劇」にありがちな、極端に「孤独」な状態にないこと。
濡れ衣自体は、ものすごく理不尽なことですけど、主人公の知人たちは、みんな彼の無実を信じてます。その信用具合が何というのが、なんとも楽観的に感じてしまうほどで・・・
別に、躍起になって彼の無実を明かそう!ってほどではないですが、ちょっとした手伝いが出来るなら、やってやろうじゃないか、それで逃げられなかったら、君の責任だよ、って感じで。
何とも現代ちっくじゃないですか?
そのあたりが、何だかすごくシュールに感じました。
あと、もう一つびっくりしたのが、読んでいると、いわゆる「犯罪者」や「浮浪青年」といった、社会のアウトロー系の人々の方が、一般市民よりも妙に「いい人」に見えてしまうこと(←問題?
例えば、逃亡中の主人公に対して、(偏見だという非難を怖れずに言いますと)道端でタムロしているような、それを警官に見つかって乱闘騒ぎを起こしそうな若者たちが、主人公に「おっさん、がんばれよ!」って言うんですよ。
「そういう面倒ごとは何でも俺らみたいな人間のせいにされちまうもんな。大変だよな、おっさんも」って感じなんです。
もーこれを読んだときには、彼らがなんとおおらかな存在に見えたことか(笑)
ちなみに私は、「キルオ」が好きになりましたvv連続殺人犯だけどっvv
伊坂さんの作品には、こういう社会的な皮肉みたいなものがよくあるな~と思っておりまして、私自身、気に入ってたりします。
と、いうわけで、話題に載せられて買ってみたものの、いまだに最初の方で挫折している方!(だってむっちゃ長いですもんね・・・・・・)
これを期にもう一度挑戦してみてはいかがでしょうか?
(この中途半端な上に自分勝手な紹介で、どう目覚めるんだってカンジですが(オイ。。。
本屋さん大賞も受賞したベストセラー作品、伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』、完読しました。おもしろかった~
いや、最初はなかなかエンジンかけるの難しかったですけどね。いやいや、最初の50ページくらい過ぎれば後は何のそのですよ。後はすぐです。ちゃっちゃと読めちゃいます
・・・・ってわけでもなかったかもしれませんけどね(え)
まあ、とりあいず内容を軽く説明してみますと、首相暗殺の濡れ衣をかけられた主人公、青柳雅春が、警察の手からひたすら逃げるお話です。
まあ、いわゆる「逃走劇」ってやつですよ。
ただ、一般的な「逃走劇」と違うのは(これは、伊坂さん自身も「ダヴィンチ」のインタビューでおっしゃってましたが)、黒幕が最後まではっきりとは明かされないままだということ。
ふつう、「逃走劇」というと、背後に大きな組織がいて、実はそこのボスが社会的にもわりと有名な人で、そいつが誰なのか?というのがラストになって明かされる。そいつを暴くことによって、主人公も濡れ衣であったことが証明できて、はい!めでたしめでたしっ!って感じですよね?
そうじゃないんです。
たしかに、主人公をハメたやつってのは、大きな組織に違いないんですが、それがどんな組織なのかはわからないまま。主人公も、むやみに詮索しようとはしません。
なので、この本の主題は、「逃げること」そのものなのです!
・・・なんか、ものすごい「消極的」な話に思えてきたんじゃありませんか?
っていうか、主人公なんだから、真面目に敵と対峙しろよ(笑)なんてツッコミもあるかもしれませんが。
いや、そうじゃないんですよ・・・
そういうのが、メインじゃないんです、この話。なので、そういうことを期待された方には悪しからず・・・
まず、びっくりしたのは、主人公が「逃走劇」にありがちな、極端に「孤独」な状態にないこと。
濡れ衣自体は、ものすごく理不尽なことですけど、主人公の知人たちは、みんな彼の無実を信じてます。その信用具合が何というのが、なんとも楽観的に感じてしまうほどで・・・
別に、躍起になって彼の無実を明かそう!ってほどではないですが、ちょっとした手伝いが出来るなら、やってやろうじゃないか、それで逃げられなかったら、君の責任だよ、って感じで。
何とも現代ちっくじゃないですか?
そのあたりが、何だかすごくシュールに感じました。
あと、もう一つびっくりしたのが、読んでいると、いわゆる「犯罪者」や「浮浪青年」といった、社会のアウトロー系の人々の方が、一般市民よりも妙に「いい人」に見えてしまうこと(←問題?
例えば、逃亡中の主人公に対して、(偏見だという非難を怖れずに言いますと)道端でタムロしているような、それを警官に見つかって乱闘騒ぎを起こしそうな若者たちが、主人公に「おっさん、がんばれよ!」って言うんですよ。
「そういう面倒ごとは何でも俺らみたいな人間のせいにされちまうもんな。大変だよな、おっさんも」って感じなんです。
もーこれを読んだときには、彼らがなんとおおらかな存在に見えたことか(笑)
ちなみに私は、「キルオ」が好きになりましたvv連続殺人犯だけどっvv
伊坂さんの作品には、こういう社会的な皮肉みたいなものがよくあるな~と思っておりまして、私自身、気に入ってたりします。
と、いうわけで、話題に載せられて買ってみたものの、いまだに最初の方で挫折している方!(だってむっちゃ長いですもんね・・・・・・)
これを期にもう一度挑戦してみてはいかがでしょうか?
(この中途半端な上に自分勝手な紹介で、どう目覚めるんだってカンジですが(オイ。。。
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